出版社内容情報
賀茂真淵の教示により「古事記」の記載を客観的・帰納的に究明しようとして,三十数年間かけて,校訂・考証をおこなった注釈書.文献学的研究の極致とまでいわれるこの書物は,今日でも「古事記」を読もうとする者が必ず拠らなくてはならないものといわれ,以後の注釈書にも大きな影響を与えた.本居宣長の国学思想の基礎をなす主著.「神代篇」のみを収録.
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
10
(感想は別稿で・・・)2016/02/13
錢知溫 qiánzhīwēn
1
《古事記》のなかに見える”ことば”に、隅から隅まで丁寧に注釋を施す。ちょっとした尊稱表現の一文字すら忽せにせずに丁寧に讀まれている。訓詁(ことばの讀み)名物(草木や動物の名)・天文・典章制度・地理・譜系(神と古代氏族の系譜)とありとあらゆる分野に及ぶ。 なるほど、吉川善之先生が絕贊するわけがよくわかった。 二卷でことに面白かったのは、イザナギが黃泉から歸ってきて禊をする場面に出る”志許米”ということばと”志許賣”の違いを解說する注(36-7頁)と、”僕者欲罷妣國” の”妣”についての注(95-6頁)2022/12/17
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