出版社内容情報
歌人として頓阿,浄弁,慶雲とともに和歌四天王の一人といわれていた兼好の生涯にわたる作歌を集める.「ちぎりをく花とならびのをかのへにあはれいくよの春をすぐさむ」など,やさしくなだらかな二条派風の私的人事詠を多く含み,彼の生活,心情,対人関係をうかがう上での貴重な一書といわれる.初句,集名,人名,地名,年号索引を付す.
感想・レビュー
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大臣ぐサン
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『徒然草』の著者として有名な吉田兼好の歌集。家集?「家集は王朝和歌の世界において、個人または一家の和歌をまとめて収めた歌集を指す。」だそうで。やばい、久しぶりに何もわからなかった…。和歌は難しいよぉ。2012/01/16
山崎 邦規
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吉田兼好の和歌。和歌の精神はしっかりあって、面白く和歌を詠んでいる。萎れる心を表出して躊躇しないのは性格だろう。また、知者の側面もあって、知的で難しい歌もある。恋の歌も多く、私は直視しがたい心情で一応は目を通した。1番共感を寄せるのは、自然の美を感じるような歌で、屈折もなく気持ちいい。総じて見て、吉田兼好の感情体験を辿ることができ、全部を喜んではいないが、人生の尊さは少なくとも思い起こさせてくれるだろう。2024/10/16
荏苒 byn
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和歌四天王の一人だが、何かパッとしない印象を受ける。散文の徒然草は、千年に一人位の逸材だろうが。2019/05/01
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