出版社内容情報
「漢詩」という外来の文体に,詩才を競いあって生まれた王朝の漢詩は,漢字による表現の困難さを克服しつつ,王朝びとの詩心を表出した成果にほかならない.七―十二世紀に創られた詩は三千余首にものぼる.その中から一七○首を厳選,訓読文と現代語訳・注釈を付し,先人たちの巧みなまた愛すべき詩を味読できるよう配慮した.
内容説明
「漢詩」という外来の文体に、詩才を競いあって生まれた王朝の漢詩は、漢字による表現の困難さを克服しつつ、王朝びとの詩心を表出した成果にほかならない。7~12世紀に創られた詩は3000余首にものぼる。その中から170首を厳選、訓読文と現代語訳・注釈を付し、先人たちの巧みなまた愛すべき詩を味読できるよう配慮した。
目次
1 王朝以前の漢詩(述懐(大友皇子)
遊猟(大津皇子)
臨終(大津皇子)
山斎(中臣大島)
述懐(文武天皇) ほか)
2 王朝の漢詩(賦桜花(平城天皇)
神泉苑花宴賦落花篇(嵯峨天皇)
春日遊猟日暮宿江頭亭子(嵯峨天皇)
和左金吾将軍藤緒嗣交野離宮感旧作(嵯峨天皇)
和左衛督朝嘉通秋夜寓直周廬聴早雁之作(嵯峨天皇) ほか)