岩波文庫リクエスト復刊<br> 拾遺和歌集

岩波文庫リクエスト復刊
拾遺和歌集

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  • サイズ 文庫判/高さ 15cm
  • 商品コード 9784003002810
  • Cコード C0192

出版社内容情報

第3番目の勅撰集「拾遺和歌集」は,平安朝中葉藤原氏全盛期における優婉諧和の歌風を代表するもので,その内容は物語的な要素に富み,形式上には音楽的な調子を基礎とし,かつ特殊の伝来を伴う古歌を多く含んでおり,歌の発展の跡をつぶさに語るものがある.三代集のひとつとして古今・後撰両歌集と並び称せられる貴重な存在である.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

344
第3番目の勅撰和歌集。ただ、他の勅撰集とは性質を異にしており、もっぱら花山院の個人的な好みから編纂されたようだ。成立は一条朝の寛弘三(1006)年頃とされる。部立は全20巻で1351首を収める(定家本)。なお、定家は「微臣幼少之昔―中略―此集を披見して、忽ち感懐を抽き、愚意独り之を慕ふ」(『三代集之間事』)と述べている。この集の何がそんなに定家を魅了したのであったか。紐解いていると随所に貫之と人麿が頻繁に登場するのがことに目を引く。また、もう一つの特質としてはめでたい歌が多いこと。花山院の好みの反映か。2020/12/10

双海(ふたみ)

16
本書は古今・後撰に次ぐ第三番目の勅撰和歌集です。「咲けばちるさかねば戀し山ざくら思ひたえせぬ花のうへかな」2014/07/18

LUNE MER

13
梅雨=長雨=ながめ=眺め=もの思いに沈みながら眺める、という感じで無性に和歌集が読みたくなって今回は本集を手に取る。定家に再評価されるまで200年近く不遇の時を過ごしたらしい。僕の好きな歌人はこれより後の時代の人が多いので自分の中での好きな和歌集ランキングとしては上位には来ない集なのだけど再読したことで「こんな歌もあったんだ」とか「結構百人一首の歌がヒットする集だな」とかちょいちょい発見があり、この鬱々とした天気の下でもそれなりにいい時間が過ごせた。2021/07/08

すいれん

3
携帯用に古書で購入。全体的に優美さと粗削りな感じが混じっているようで好き。一番好きな歌は巻一五の恋五936「恋ひて死ね 恋ひて死ねとや 我妹子が 我が家の門を 過ぎてゆくらん」…なんか好き。野蛮なようでうぶで。語呂もいい。最近、国歌大観をちまちま読んでいるのだけど。あの膨大な量の歌…それ以上なんだろうけど…の中から選って撰んで編んでいるんだから、勅撰集って選りすぐりの歌の集まりなんだと、しみじみ思う。…歌を拾うの、大変すぎる。2019/03/11

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