出版社内容情報
日本による韓国の併合は正当なものであったのか、不当なものであったのか――いまだに日韓両国で決着をみない議論の根源は、一九六五年に締結された日韓条約第二条の解釈・認識の相違にある。日本敗戦後の交渉開始から締結、そして現在に至るまでの経緯をたどり、なぜ認識の相違が生まれ、放置されてきたのかを考える。
【目次】
はじめに
Ⅰ 力による併合、欺瞞の併合条約
Ⅱ 日韓会談の曲折ある展開
Ⅲ 日韓会談の最終局面
Ⅳ 日韓条約の調印と日韓条約反対運動
Ⅴ 批准議会での審議
Ⅵ 以後の六〇年の中で
Ⅶ 日韓基本条約解釈の分かれを克服する
[付録] 日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約
内容説明
60年前、日本は日韓基本条約第2条を受け入れたにもかかわらず、韓国側の解釈を拒否し、1910年の韓国併合は両国の合意によるものと主張した。条約締結までの交渉の経緯を辿りながら、なぜ認識の相違が生まれ、放置されたかを明らかにし、その克服をめざす。
目次
1 力による併合、欺瞞の併合条約
2 日韓会談の曲折ある展開
3 日韓会談の最終局面
4 日韓条約の調印と日韓条約反対運動
5 批准議会での審議
6 以後の六〇年の中で
7 日韓基本条約解釈の分かれを克服する
付録 日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約
著者等紹介
和田春樹[ワダハルキ]
1938年大阪生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学社会科学研究所教授、所長を経て、東京大学名誉教授。専攻は、ロシア・ソ連史、現代朝鮮研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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