出版社内容情報
2000年に始まった介護保険制度は、改定のたびに後退を強いられ、複雑で使いにくいものになってしまった。さらにはヘルパー不足、事業所閉鎖が相次ぎ、現場は危機に瀕している。だが、欠陥を抱えながらも多くの利用者と家族が恩恵を受けており、もはや介護保険のない時代には戻れない。四半世紀の歩みを総点検し、変革を展望する。
【目次】
はじめに……………上野千鶴子
第Ⅰ部 こんなはずじゃなかった 制度編
1 介護保険制度、その歴史的意義……………香取照幸
2 介護保険の創設と「高齢社会をよくする女性の会」が果たした役割……………袖井孝子
3 社会保障の新自由主義的改革としての介護保険制度……………山根純佳
4 いじめ抜かれた介護保険――その「黒歴史」をたどる……………服部万里子
5 究極の財源問題――税・保険折衷方式は正しかったのか?……………権丈善一
6 介護保険制度の功罪……………小竹雅子
7 要介護認定の欠陥……………田部井康夫
8 ケアマネジャーのジレンマ……………奥田龍人
【コラム】 介護保険・誕生物語……………大熊由紀子
第Ⅱ部 こんなはずじゃなかった 現場編
9 「崖っぷち」からケアの原点に立ち戻る……………柳本文貴
10 在宅介護の最後は介護心中?――使いたいときに使えない介護サービス……………金子裕美子
11 「大量廃止」で町から消える訪問介護……………本田祐典
12 地域でケアを続けていくために……………石井英寿
13 多職種連携と報酬の問題……………菅原由美
14 人間らしい職場で人間らしい介護を……………坂野悠己・高口光子
第Ⅲ部 こんなはずじゃなかった 展望編
15 地方分権・住民自治としての介護保険……………岸本聡子
16 ケアのニーズと財政問題……………高端正幸
17 介護職員が誇りを持って働くために……………小川恵・新倉順・宮野大
18 障害者福祉から考える介護保険との連携……………岡部耕典
19 労働の視点から見た介護保険制度……………竹信三恵子
【コラム】 政党は介護保険をどう見ているか……………石田路子
おわりに……………樋口恵子
巻末資料
内容説明
2000年の制度開始以降、改定のたびに後退を強いられてきた介護保険。2024年春の訪問介護報酬切り下げがさらに追い打ちをかけ、事業所閉鎖が相次いでいる。ヘルパーもケアマネジャーも不足するなか、このままでは介護サービスを利用できない高齢者が続出するかもしれない。では、いったいどうすればいいのか。財源は?介護職の働き方は?要介護認定のあり方は?介護保険四半世紀の歩みを総点検し、変革を展望する。
目次
第1部 こんなはずじゃなかった 制度編(介護保険制度、その歴史的意義;介護保険の創設と「高齢社会をよくする女性の会」が果たした役割;社会保障の新自由主義的改革としての介護保険制度 ほか)
第2部 こんなはずじゃなかった 現場編(「崖っぷち」からケアの原点に立ち戻る;在宅介護の最後は介護心中?―使いたいときに使えない介護サービス;「大量廃止」で町から消える訪問介護 ほか)
第3部 こんなはずじゃなかった 展望編(地方分権・住民自治としての介護保険;ケアのニーズと財政問題;介護職員が誇りを持って働くために ほか)
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチヅコ]
1948年生まれ。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。東京大学名誉教授。社会学者
樋口恵子[ヒグチケイコ]
1932年生まれ。NPO法人高齢社会をよくする女性の会名誉理事長。東京家政大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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