出版社内容情報
二一世紀の学校では何が基本理念になっているのか? 子どもの学ぶ権利が保障され、教師が専門家として成長する学校では何が大切にされているのか? 日本はもとより海外でも爆発的に普及している「学びの共同体」の手引き書として大きな反響を呼んでから一〇年、社会変化を踏まえ内容をアップデートした新版が登場。
目次
はじめに―改革の始まりと高まり
1 二一世紀の社会と学校―学びのイノベーションへ
2 学びの共同体のヴィジョンと哲学
3 学びの共同体の活動システム
4 協同的学びによる授業改革
5 教師間の同僚性の構築
6 保護者との連帯、教育委員会との連携
7 国内外のネットワーク
8 地域にパイロット・スクールをつくろう
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
1951年広島県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。東京大学名誉教授。学校教育学。全米教育アカデミー(NAEd)会員、日本学術会議第一部(人文社会科学)元部長、日本教育学会元会長、アメリカ教育学会(AERA)名誉会員。国内4000校、海外700校の学校を訪問し、学びの共同体の学校改革の研究と実践を積み上げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hachi_bee
1
ざっくり感じたことは、給特法じゃなくて定数法が問題なんだっていうこと。給特法も問題だけれど、定数法をどうにかしなくちゃ!2023/06/18
yanagihara hiroki
0
学びの共同体が世界中に広まっていること、それは一律の一斉授業よりも生徒を大きく巻き込んでプラスの効果が出ること、などがよくわかるし、とても説得的だ。一方でその方式だとなぜプラスの効果が出るのか、というところについては疑問が残った。もちろん教育方法に関しては同じ母集団に対して対照実験をしようがないため、検証が極めて難しいのは事実だが、なぜ学びの共同体は効果をあげることができているのか、それは効果的な対象生徒が限定的なものではないのか、またそれはなぜか、というのはもっと他の本を読まないとわからない。2023/11/03
kenji yabuta
0
タイトル通り『学校を改革する』ために書かれた本だ。 学校は子供とも教職員とも保護者とも共同体感覚を取り戻さなければならないと思う。 本来学びや成長は人と人との相互作用、関係性の中にあるもののはずだ。2023/07/15
だとじう
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新版とあったので少し期待していたが、特に大幅に加筆された訳ではなかった。 しかし、旧版から11年。修士課程のときに読んでいたので、あの頃とは全く違う解像度で理解できた気がする。 そして、私の実践の原点を思い出した。 読み直し(?)てよかった。2023/06/26
松村 英治
0
ヴィジョンと哲学、活動システムという考え方はいろいろなことに活用できそう。2023/06/21