出版社内容情報
介護保険20年の歩みは切り下げの連続だった。利用者負担が引き上げられる一方で、介護報酬は低く抑制され、財源不足を理由に新たな改変が検討されている。このままでは、制度はあっても使えない状況になりかねない。介護保険の後退を許さず、誰にとっても使いやすいものにするために、ケアの専門家たちが訴える。
内容説明
2020年4月、介護保険制度は開始20年を迎える。しかし、その歩みは切り下げの連続だった。利用者負担が引き上げられる一方で、介護報酬は低く抑制され、財源不足を理由にさらなる改変が検討されている。このままでは、制度はあっても介護サービスを受けられなくなるかもしれない。介護保険のこれ以上の後退を許さず、誰にとっても使いやすいものにするために、ケアの専門家たちが訴える。
目次
第1部 介護保険が危ない!(「介護の社会化」はどこへ行ったのか;「机上の介護」に怒りを!;大切なのは生活へのサポート;要介護1・2は軽度ではない;これ以上利用者負担を増やしてはいけない;訪問介護の人材難は制度改定が原因である;国にないのはお金ではなく理念;消費税増税分はどこへ?;居場所と味方と誇り;若者たち、外国人たちのためにも、介護保険の後退は許されない;介護保険は国民の生活を守る大切な財産;人々の幸せのためにお金を使ってほしい;生活援助が介護の基本;いま訴えたいこと;介護保険を萎縮させてはいけない;若者も男性も怒っている!;介護保険なしでは暮らしていけない;家族にとっての介護保険;介護保険をもっと使いやすく、シンプルなものに;誰もが安心して暮らせる社会を;介護保険を立て直すために)
第2部 介護保険 翻弄され続けた二〇年
著者等紹介
上野千鶴子[ウエノチズコ]
1948年生まれ。認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長。東京大学名誉教授。社会学者
樋口恵子[ヒグチケイコ]
1932年生まれ。NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長。東京家政大学名誉教授。評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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