内容説明
福島第一原発事故で人・地域が負った傷を回復させるはずの「復興」。しかし、その名のもとに、放射能汚染の実態や加害の責任が隠蔽され、原発事故への忘却が推し進められている。避難区域の解除と帰還推進一辺倒の政策で岐路に立たされる住民らは、どう抗うのか。私たちはどう連帯していくか。原発事故直後から現地を取材し続ける著者が、カラー写真とともに住民らの声を伝えるシリーズ第3弾。
目次
第1章 突然の写真の展示拒否―隠される“過去”と“現在”(不可解な展示拒否;たった一枚の写真でも表現の自由 ほか)
第2章 除染 目標なき公共事業のゆくえ(除染を行なっても;「除染神話」の形成 ほか)
第3章 「復興」がつくる新たな「安全神話」(「復興」という名の建設ラッシュ;モニタリングポストへの不信と行政への怒り ほか)
第4章 「抵抗」に連帯していく文化はあるか(アレクシエービッチさんの福島訪問;「抵抗」に団結していく力は ほか)
著者等紹介
豊田直巳[トヨダナオミ]
フォトジャーナリスト。日本ビジュアル・ジャーナリスト協会(JVJA)会員。1956年静岡県生まれ。1983年よりパレスチナ取材を開始。中東、アジア、バルカン半島などの紛争地をめぐり、人々の日常を取材している。2011年3月11日に発生した東日本大震災・原発事故の翌日から、福島の現地に入り、取材を開始した。2003年、平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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