出版社内容情報
沖縄の経済は基地がないと成り立たない?辺野古基地は普天間の代わり? 海兵隊は日本を守るために沖縄にいる? 辺野古建設に反対する人たちは日当をもらっているアルバイト? ネット上で広まった間違った情報を、一つずつ事実と数字で撲滅。沖縄の基地問題、ほんとのところはどうなんだ!
内容説明
沖縄の米軍基地問題、ホントのところはどうなんだ!?ネットからテレビまで、しつこくはびこるウソ、デマ、フェイクを1つずつ、事実と数字で撲滅します!基地を巡る「ホントの話」を、ズバリ答えます。
目次
1章 沖縄の基地のホントの話
2章 沖縄の経済と基地のヒミツ
3章 ほんとうは恐ろしい日米安保と地位協定
4章 海兵隊のおしごと
5章 黒幕は尖閣を狙う中国?
6章 基地反対運動は「反日の怖い」人たち?
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
沖縄国際大学教授。政治学
屋良朝博[ヤラトモヒロ]
フリーランスライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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coolflat
19
6頁。普天間飛行場はいつ造られたのか。1945年の沖縄戦時に、住民が戦火を避けて非難したり、米軍の捕虜になって収容所にいた時に、米軍が本土襲撃用の滑走路として造った。もちろん土地の正統な所有者である住民の同意の有無などはかることもなくである。では、そこは本当に何もない原野もしくは田んぼであったのか。それは確認できる記録や当事者の記憶を見る限り、でたらめなデマだと断定できる。現在、普天間飛行場のある場所は、宜野湾村の集落があった地域であり、その中で最も大きかった字宜野湾は交通の要所、生活の中心地でもあった。2018/06/09
那由田 忠
17
どうかと思う意見もないではないあるが、沖縄反戦派としての見解は理解できた。知らない情報もたくさんあったので関心のある人は読むべきと思う。関連して調べて一番驚いたのは、軍用地が販売されて地権者が県外に結構住んでいること、不動産会社の広告を読むと驚いてしまった。また、沖縄県のみに適用する法律を、憲法を無視して住民投票抜きで適用しているのに、護憲派はなぜそのことに抗議しないのかが不思議。どうせ戦術なんだろうけど。本土から基地を大幅削減した結果が沖縄への集中だというのが最も問題である。2018/01/11
加藤久和
8
沖縄の海兵隊はもともと本土にあったわけで、住民の抵抗にあってやむなく沖縄へ移管された経緯からして沖縄に米軍基地があり続ける合理的理由は無い。たかだか2万人弱の沖縄海兵隊に抑止力なんぞあるはずも無い。長距離ミサイル戦争の時代に海兵隊に出番なんかあるのかね?しかしデマ屋にとってはそんなことどうでもいいわけで。先の名護市長選挙では辺野古移設反対派は自民党側のデマ攻撃と札束攻勢に敗れてしまったが、選挙の結果はともかく地道に正しい事実を知り広めていく努力こそが大切なような気もする。沖縄の若い人にぜひ読んで欲しい。2018/02/22
大泉宗一郎
5
壮絶な沖縄戦から米国統治を経て、本土の米軍再編によって米軍基地の集中化を迫られた沖縄。様々な経緯が絡み合いその様相は複雑化し、常に論争が絶えない。本書はそんな論争の中から飛び出した誤解やデマに対し、Q&Aの形式でデータや根拠をもって反論することを旨とする。沖縄問題に関心を持つ人なら既知の情報も多いが、どの点が争点となっているのかがわかりやすく、具体的な事実の積み重ねを重視する点は評価できる。反面、執筆者によって意見と主張が先行してしまうコラムがあるのがすこし気にはなったが、その点を除いて入門書としては良。2024/07/27
アーク
5
虚実入り交じった情報が錯綜している沖縄の基地について俯瞰できる一冊。特に某百田氏とかネトウヨとかが振りまいているデマを信じてはいけないのがよく分かった。割と薄めの本なのでそれほど踏み込んだ内容ではないけれど、基地問題について考える上ではいいきっかけになりそうな一冊。2017/12/27
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