出版社内容情報
日本では,重い精神障害をもつ人々は精神科病院への長期入院を余儀なくされてきた.だが今世紀,患者の地域生活を支援するための,多職種チームによる訪問医療「ACT(アクト)(包括型地域生活支援)」プログラムが米国から輸入され,希望をもたらした.「病気が主人公」から「その人が主人公」へ.ACTが精神医療の概念を変える!
内容説明
日本では、重い精神障害をもつ人々は精神科病院への長期入院を余儀なくされてきた。だが、患者の地域生活を支援するための、多職種チームによる訪問医療「ACT」(包括型地域生活支援プログラム)の導入は、希望をもたらす成果を上げはじめている。「病気が主人公」から「その人が主人公」へ。ACTの登場は今、地域から精神医療の概念を変えつつある。
目次
1 「精神科病院への入院」がもたらすもの
2 日本の精神医療がかかえる歴史的事情
3 これからの精神医療がめざしたいこと
4 白衣を捨てよ、町に出よう―ACTという実践
5 地域から精神医療の「概念」を変えよう
著者等紹介
伊藤順一郎[イトウジュンイチロウ]
1954年生まれ。千葉大学医学部卒。旭中央病院精神科、千葉大学医学部精神科を経て、国立精神・神経センター(現、国立精神・神経医療研究センター)精神保健研究所に勤務。現在、社会復帰研究部部長。2003年に研究事業としてACT‐Jを立ち上げ、現在はNPO法人リカバリーサポートセンターACTIPSの理事として、活動を支える。そのほか、ACT全国ネットワーク代表幹事や、当事者の視点を活動の中心にすえるNPO法人地域精神保健福祉機構(通称、コンボ“COMHBO”)の共同代表理事なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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