出版社内容情報
幼稚園と保育園を一体化する「子ども・子育て新システム」法案の国会提出を機に,新設される「こども園」のシステムや料金,保育時間などについて様々な疑問が出されている.法案検討ワーキングチームの一員として,保育園が大切にしてきた理念を盛り込むことに努めてきた著者が,法案の内容と今後の課題をわかりやすく説明する.
内容説明
長らく議論されてきた「幼保一体化」問題。その制度化をめざす「子ども・子育て支援法案」が国会に提出され、様々な疑問が出された。新設が予定される「こども園」で本当に待機児童は解消するのか、保育の質は保たれるのか、保育料はどうなるのか―法案検討ワーキングチームの一員として、保育園が大切にしてきた理念を盛り込むことに努めてきた著者が、法案の内容と今後の課題をわかりやすく説明する。
目次
1 「幼保一体(元)化」論争とは何か
2 「子ども園」とはどんなシステムか
3 「こども園構想」の課題
4 今、子ども施策に求められていること
著者等紹介
普光院亜紀[フコウインアキ]
1956年兵庫県生れ。早稲田大学第一文学部卒。東洋大学大学院社会福祉デザイン研究科博士前期課程修了。二回の育児休暇をとり二人の子どもを保育園に預けて働く。現在、「保育園を考える親の会」代表。保育、仕事と子育ての両立の分野で執筆・講演活動を行うほか、国・自治体の施策を検討する委員会などにも参画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
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幼稚園と保育園の一体化を盛り込んだ「子ども・子育て新システム」法案の内容と問題点を、法案検討ワーキングチームの一員である著者が説明したブックレット。保育園が大切にしてきたものを制度に反映させようとした著者の思いは伝わってくるけれど、一体化によって効率的な財産活用が図れる可能性があるとはいえ、保育園児の父としては入園手続きにしても利用料にしても悪くなりそうで不安ばかりが募ってきた。そもそも利用者のニーズも運営側の方針も違う両者を一体化するのは現実的なのか。ほかにやることがあるのではという思いが拭えなかった。2012/06/21
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