岩波ブックレット<br> メディアをつくる―「小さな声」を伝えるために

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岩波ブックレット
メディアをつくる―「小さな声」を伝えるために

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  • サイズ A5判/ページ数 63p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784002708232
  • NDC分類 699.8
  • Cコード C0336

出版社内容情報

マスコミが信用できないなら、自分たちでメディアをつくろう! インターネット放送局Our Planet-TVを立ち上げ、独自の取材・発表を続ける著者が、激変するメディア状況の意味を読み解き、反貧困を訴える若者や、子どもの健康を守るために立ち上がった福島の母親たちなど、多様な人々の情報発信の試みを報告する。

内容説明

マスコミ報道のあり方に疑問を感じ、テレビ局を辞めた著者はインターネット放送局OurPlanet‐TVを立ち上げ、独自の取材・情報発信で注目を集める。自らの体験をもとに日本のメディアの抱える問題を検証し、ツイッターやユーストリームなどが普及する今、国内外に広がる一般市民による様々な情報発信の試みを紹介する。

目次

はじめに―メディアが激変する時代に
第1章 ジャーナリズムが機能しないのはなぜ?―私の経験から
第2章 今、誰もが発信者の時代へ
第3章 世界に広がる「市民チャンネル」
第4章 「小さな声」を伝えるために―始まる日本での試み
おわりに―一人ひとりがメディアの主役に

著者等紹介

白石草[シライシハジメ]
1993年早稲田大学卒業。テレビ朝日系の技術会社を経て、1995年東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)入社。ビデオジャーナリストとして、ニュース・ドキュメンタリー番組の制作に携わる。2001年に独立し、フリーランスとして活動。同年10月に非営利のインターネット放送局「OurPlanet‐TV」を設立。一橋大学大学院地球社会研究科客員准教授および早稲田大学大学院政治学研究科ジャーナリズムコース講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
コミュニティメディア:行政や企業から独立、市民独自の視点で情報を流すメディア(3頁)。ワンセグ:各局に割り当てられている13セグメントのうち、1SG利用(15頁)。ジャーナリズムの語源は日々書く日記。個人が情報の担い手となり、多様性確保を(19頁)。市民は消費者発想から抜けられず、既得権益の大資本が内輪で決める構造(44頁)。内閣支持率も信用できない。小さな声の事例:アイヌ、性的マイノリティ(52頁~)。2016/02/05

ののまる

8
薄い本だけど示唆に富む。主体性なくテレビを垂れ流して観ている人(家)というのが嫌いなのだけど、そういう人と同じ一票なんだよな〜と思うとゲンナリする時がある。2016/02/06

ハンギ

2
白石草(しらいし はじめ)さんがメディアへの政府の圧力を経験した事から、市民に開かれたメディアの必要性を痛感し、そして市民主体のメディアをつくって行く様子が描かれている。欧米ではメディアのコントロールは直接的に政府が握っているわけではなく、第三者による監視が行われているらしい。日本では占領期にそうした機構が作られたけど、吉田茂が解体したそうだ。いまでは放送事業は免許制になっており、突出した報道を行うと、政府や党から免許が取り上げられる事も考えられるという。自由に報道できないのはこうした理由もあった。2012/01/17

更紗蝦

1
薄くてすぐに読み終えられる本ですが、日本のメディアのあり方がいかに時代にそぐわないか、国民一人ひとりのメディアリテラシーがいかに低いかが、分かりやすく述べられています。「パブリックアクセス」という概念が、日本の中でほとんど周知されていない現状は、異様としかいいようがありません。2013/05/02

kenta

1
とっても薄い本ですが、内容が濃く良書だと思います。 ・「大きなメディア」に信用を失いつつある方 ・自分で「小さなメディア」を始めようとしている方 は是非、読んでみて下さい。 日本のメディアの現状と、世界のメディアの多様さに触れることが出来ます。 あぁ、ラジオとか動画編集やってみたいなぁ〜2012/09/15

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