出版社内容情報
身心脱落する「行」,生命躍動する「遊び」,芭蕉の「狂」,悠々たる「閑」と「静」….宗教と非宗教の間を観想し,「ニヒリズムを通してのニヒリズムの超克」を追究した西谷啓治の全思想と生涯の生き方をこめた,珠玉のエッセイ集.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gotoran
25
西田幾多郎に師事し、西洋哲学(キルケゴール、ニーチェ、ハイデガー他)や独神秘主義、禅等の東洋思想や修行法(参禅)をベースに「ニヒリズムを通してのニヒリズムの超克」という課題に取り組んだことで有名な著者、本書は著者全集から抜粋された随筆集。特に、行・遊び・閑・静・観を論じつつ、思索された(タイトルの)「宗教と非宗教の間」、日本文化の考察に至る「芭蕉について」、「芭蕉における「狂」」「夏目漱石『明暗』について」が良かった。一読程度では決して深くは理解できないが、非常に興味深かった。 2014/03/29
R
0
じっくりと哲学的瞑想にひたると寝てしまうだろう。2015/04/20