出版社内容情報
巨大な技術文明の母胎となった近代西欧文化を批判し，基底にある〈哲学〉を解体する〈反哲学〉としての現代哲学．その系譜をニーチェ，ハイデガー，メルロ＝ポンティ…を中心に考察し，〈哲学とは何か〉を問い直す．増補版．
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
nagata
1
図書館で木田先生の本だと思わず手に取ったのが運の尽きだった。既に読んだ「反哲学史」は、あくまでこれから学ぼうとする学生に向けた講義集のまとめみたいなもので読みやすかったが、こちらは本格的な論文、つまり哲学的考究の経過をたどらなければならない。存在とは「…がある」と認めればいいのか、それとも「…である」と捉えるべきなのか。ハイデガーにせよ、ライプニッツにせよ、先生の手に余るテーマは読み手には到底お手上げ状態としかいいようがない。2019/03/23
