出版社内容情報
論語の成立過程・歴史的背景を熟慮しながら原典を素直に読む.伝統的注釈に縛られず,生きた言葉のリズムや文体を吟味して,意味不明の箇所での誤字・脱字を大胆に推理する.孔子の発言の真意を探る名講演・エッセイ集.(解説=小倉芳彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
10
素直に訳文読んでた身としては困惑せざるを得ない。解釈の違いぐらいは当然考慮していたが、誤訳まで考えなきゃならないならもう手に負えない。ひょっとして『論語』を理解するには、『論語』を読む前に『論語』論を読まなきゃならないのか……? 本書でほんのり推奨されていた、訳に誤魔化しが利かない英語文献に当たるという方法は面白いと思ったが、流石にそこまでは付き合いきれそうにないぞ……?2017/05/28
双海(ふたみ)
1
論語に関する文章が読みたくなったらまずこれをひっぱり出すことにしています。2012/11/19
双海(ふたみ)
0
東洋史家:宮崎市定氏による論語解釈。『論語』を儒教の聖典として読む従来の経学儒教的解釈を退き、歴史の史料として解釈を試みた目の醒めるような書。この手法により初めて孔子の発言の真意に迫ることが可能となる。東西の古典に通暁した碩学、宮崎氏に敬意を表す。




