出版社内容情報
石油ショックに端を発した造船不況は,40数社の倒産,労働者10万人の馘首の爪跡を残した.この合理化と失業の時代を全国に長期取材した本書は,現在のリストラの陰に進行する暗流をみきわめるための必読の記録である.
内容説明
石油ショックに端を発した七三年の造船大不況は、十年を経て四十数社の倒産、労働者十万人の馘首の爪跡を残した。この合理化と失業の時代を全国の造船所に長期取材した本書は、現在のリストラのかけごえの陰に進行する暗流をみきわめるための必読の記録であり、膨大な鎌田ルポの原点でもある。
目次
函館―北の港で職場を守る
石巻―北上川倒産横丁
大阪―下請造船工の意地
玉島―指名解雇に抗して
今治・佐世保―同盟型労働運動の断面
佐伯―地域の住民とともに
長崎―栄光の造船所で