出版社内容情報
かつて「日本映画」があった.『七人の侍』の苛酷な,しかし面白く少し哀しい助監督体験,成瀬巳喜男や豊田四郎等,気難しくも個性的な名監督の現場での鮮烈な印象をまるで映画の名シーンのごとく綴った記録的エッセイ集.
内容説明
かつて「日本映画」があった。少年の日に小田原で観た戦争映画、敗戦の色濃い東宝撮映所、『七人の侍』の苛酷な、しかし面白く少し哀しい助監督体験、成瀬巳喜男や豊田四郎等、気難しくも個性的な監督の鮮烈な印象をまるで映画の名シーンのごとく綴ったドキュメント・エッセイ集。書下ろし150枚を含むオリジナル版。
目次
1 遠い波―小田原で観た戦争映画
2 潜望鏡―太平洋戦争末期の日本映画
3 東宝撮影所の1945
4『七人の侍』のしごと
5 成瀬巳喜男のしごと
6 私のなかの豊田四郎