出版社内容情報
円朝で有名な牡丹灯籠の話をはじめ,変転極まりない乱世を舞台に,冥界と現実の人間との交流を通して男女の愛執を浪漫的に描く怪異譚や奇譚など68話の短編小説集.中国の志怪譚を翻案した本作は怪異小説流行の魁となる.
内容説明
動乱の世を舞台に異界との交流を幻想的に描く怪談咄集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
16
中国での怪異譚を日本語に翻訳し舞台や人名なども中国大陸ではなく日本のものとした怪談奇談集。何百年も前から人間はこうしたお話が好きだったんだなと確認すると世代も時代も乗り越えた仲間意識を感じられて嬉しくなる。夜の暗さも闇の深さも人間の力で駆逐した現代社会では不思議なコトに出会す経験は絶望的に少なくなってしまったけれど、人の心の中ではうっすらとした怪異はこれからも生まれ続けていくと信じている。何百年後かにも今この時代に生まれた、それこそネットから誕生したような怪異が語り継がれているのかな。2020/03/08
たか丸
0
500円で購入。2011/11/14
和沙
0
高校の時にハマった。中国の怪奇小説を、翻案したもの。