出版社内容情報
室町時代,日本漢詩文の頂点を極めた五山禅僧の文学活動の足跡をたどるアンソロジー.絶海中津の全詩作品に加え,義堂周信・虎関師錬・雪村友梅・寂室元光・別源円旨・中巌円月・愚中周及・古剣妙快の作品を収録.
内容説明
“古今に敵手なし”と評された絶海中津の全詩に加え、五山詩の秀作を厳選。待望のアンソロジー。
目次
蕉賢藁(絶海中津)
空華集抄(義堂周信)
済北集抄(虎関師錬)
岷峨集抄(雪村友梅)
寂室和尚語抄(寂室元光)
南游・東帰集抄(別源円旨)
東海一〓集抄(中厳円月)
〓餘集抄(愚中周及)
了幻集抄(古剣妙快)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新地学@児童書病発動中
111
五山文学とは、鎌倉時代から室町時代に禅の僧侶たちが書いた漢詩のこと。この本を読むまで、そんな作品が残っている事さえ知らなかった。この本には絶海中津の漢詩を中心に多くの僧侶たちの作品が収められている。俗世間を離れて、求道に生きる僧侶たちの心境を美しく描いた作品を読んでいると、心が洗われて身が引き締まる思いがした。漢詩は形式が決まっており、その枠の中で作品を作らなければならない。そのために冗長な修辞は許されず、研ぎ澄まされた表現が必要になる。その苦闘から生み出された作品は、人間が作りだす芸術の中で最も美しい。2018/08/31
零水亭
1
絶海中津(江戸中期以前までの日本漢詩の中で最も評価高い)の蕉堅稿が最も手軽に読めるし、入矢先生の注・解説も素晴らしいが…読み下し文(一句毎に改行)が先に来て、原文(白文)は小文字で後にくるし、句毎の改行がない(スペースのため?普通の漢詩集みたいに「一句ごとに、上に原文、1マス空けて下に読み下し文」でもスペースは変わらない筈)。注釈も何故か詩毎ではなく、ページ毎になっていて、非常に読みにくい。購入したけど、唖然とした。岩波の編集部はどうなっているのか???結局、気に入った詩だけ書写し、古本屋に売ってもた。
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