新日本古典文学大系 〈5〉 古今和歌集 紀友則

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  • サイズ A5判/ページ数 483,/高さ 22X17cm
  • 商品コード 9784002400051
  • NDC分類 918
  • Cコード C0391

出版社内容情報

「万葉集」以後100余年の空白を隔てて出現した第1の勅撰集.万葉の素朴直截に対し繊細で微妙な,幾重にも屈折した美の世界が繰り拡げられる.春の歌に始まる各巻の精緻な構成法は,後の歌集の規範となった.

内容説明

万葉集以来百年の空白を隔てて、和歌が蘇った。国風暗黒時代と呼ばれる漢詩全盛のこの百年間に、詩が養われつつ和歌が創り出した繊細で微妙な美の世界は、古今和歌集となって一挙に開花したのである。「春立ちける日」に始まる華やいだ歌の数々が、新しい和歌の時代の息吹を伝えて来る。付録として「新撰万葉集(抄)」「序注」「書入れ一覧」「派生歌一覧」「派生歌一覧」「注釈書目録」他を付した。

感想・レビュー

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夜間飛行

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《ことに出でて言はぬばかりぞ水無瀬川したに通ひて恋しきものを》…「ことに出でて言はぬ」現実と、「下に通う」心との二重写しが面白い。恋の思いを止めようのない川の流れに喩えた所に惹かれる。続いて、《君をのみ思ひ寝にねし夢なればわが心から見つるなりけり》…夢を「わが心から」見るという発想は、相手の魂が夢に現れると信じた当時には珍しいのでは? 《命にもまさりて惜しくあるものは見果てぬ夢の覚むるなりけり》…相手を恋する余りに「命にもまさりて」と思うにせよ、夢の尊さを思い出させてくれる歌。私ももっと夢を大切にしよう。2021/06/24

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