出版社内容情報
サイモンはごく普通の高校生。ネットで知り合った「ブルー」以外には、自分がゲイだということは打ち明けずにいたが、同級生のマーティンに秘密がばれてしまい……。かざらない文体で描く高校恋愛小説。
内容説明
サイモンはごく普通の高校生。ネットで知り合った「ブルー」に夢中で、自分がゲイだということも、ブルーにだけは打ち明けられる。ところが同級生のマーティンに秘密がばれ、クラスのアイドル、アビーとの仲をとりもつようにおどされてしまい…。
著者等紹介
アルバータリ,ベッキー[アルバータリ,ベッキー] [Albertalli,Becky]
ジョージア州アトランタ生まれ。臨床心理学者として十代の子どもと多く関わる。『サイモンvs人類平等化計画』で、優れたYAのデビュー作に贈られるウィリアム・C・モリス賞を受賞した
三辺律子[サンベリツコ]
翻訳家。白百合女子大学大学院修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
91
ゲイの高校生サイモンの恋、カミングアウト、家族、友情。思ったよりもポップな内容だった。むかしよく見たアメリカの青春ドラマみたい。と思ったら映画化されてるらしい。メールでしか知らないふたりが惹かれ合っていく様子が、とても可愛らしくてキュンとする。思慮深いブルーのメールには、はっとさせられる言葉がいくつもあった。現実はもっと大変なのかもしれないけど、この作品に励まされたり、見方を変えようとする子もいるんだろうな。「yaoi女子」という言葉は初耳。日本のサブカルすごい。2020/08/28
藤月はな(灯れ松明の火)
80
映画『LOVE,サイモン 17歳の告白』の原作。ゲイをテーマにした青春映画は二種類に分かれると思う。一つは『彼の見つめる先に』や『君の名前で僕を呼んで』のような周囲に理解があるもの、もう一つは『最初で最後のキス』や『ブロークバック・マウンテン』のように現実の苦さを抉りだしたもの。こちらは前者です。ちょくちょく、出てくるアメリカのナードっぽさにニヤリ。グリーン・ランタンや『アサシン・クリード』が出てくるのは当然だけど、真逆、YAOI GIRLや『フルーツ・バスケット』の透ちゃんが出てきたのは嬉しい誤算でした2018/12/05
ryodo
49
★4 アメリカのゲイの高校生サイモンの成長を描いたYA小説。『Love,サイモン 17歳の告白』という映画が好きすぎて原作も読んでみようと手に取った。LGBTをテーマにしているものの重くなく、一人称(主人公視点)の文章だからとても読みやすい。映画を観ていたから大まかなストーリーやメールの相手“ブルー”の正体は分かっていたけど、そのメールの内容を読めたり、映画では端折られていたエピソードなどを読むことができて小説ならではの楽しみがあった。スピンオフ作品も出てるらしいから読みたいな…誰か邦訳してほしい…。2020/12/28
星落秋風五丈原
40
サイモンはネットで知り合った「ブルー」に夢中で、自分がゲイだということもブルーにだけは打ち明けられる。同級生のマーティンに秘密がばれ、クラスのアイドル、アビーとの仲を取り持つように脅迫される。サイモンが「言いたければ言えばいい 卑怯者!」と堂々と言えるようなら、この物語は初めで終わりだがそうならなかった。メールしていくうちに際どい内容が増えていき、見えない相手に対して友達から恋人へと感情がどんどん盛り上がっていく様は異性愛と全く同じで、愛している人に触れたい、キスしたい、とあれこれ想像するサイモンが乙女。2017/08/20
☆よいこ
29
LGBT本。YAだけど中学生には早いかな、高校生向き。サイモンはゲイでいつカミングアウトするか悩み中。唯一のメル友ブルーにだけは正直に自分のことを話せている。だけどある日、同級生のマーティンにメールを盗み見されて、脅されることになった。取り引きは、親友のアビーとマーティンの仲を取り持つこと。アメリカンな青春ストーリーが前半ちと退屈だったけど、サイモンとブルーの気持ちが寄り添って、恋愛感情になってきたところ位から面白かった。ブルーの正体が気になって気になって、最後は一気読み。あとのラブラブは勝手にして状態。2018/04/25
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