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内容説明
むかし、あるところに、かかさんと息子が暮らしていた。ある日息子が大事に育てていたナスが天までのびてしまい、そこをのぼっていくと、雲の上には雷様ときれいな娘がいて…。
著者等紹介
長谷川摂子[ハセガワセツコ]
1944年、島根県生まれ。地域で子どもと本に関わる活動を続けながら、創作にとりくむ。短編集『人形の旅立ち』で坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞、赤い鳥文学賞を受賞
飯野和好[イイノカズヨシ]
1947年、埼玉県秩父生まれ。絵本作家として幅広く活躍。主な絵本に「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店、小学館児童出版文化賞受賞)、さし絵に「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社、赤い鳥さし絵賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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アナクマ
19
飯野和好の絵は腐葉土から生まれた新しいいのちみたいだ(ズバリ ふよこちゃん!)。紙の上の印刷物であっても土くれと瑞々しさがくっついている。〈文〉は長谷川摂子、原話は江刺郡昔話とぬかりなし。◉ジャックと豆の木よろしく天までとどいた茄子の苗(高額だが良質)。雲の上では雷神と娘たち(カミナリ鏡使い)が働き、躍動感あるシーン「ぴかん ぴかぴか、ざあざあ ざあざあ、ぴかこん ぴかこん」「すこしばかり げかいにも あめを ふらしてやらんことには、いねも やさいも のびんわい」。落ちた所は畑の桑の木の枝「どんとはらい」2024/12/29
たーちゃん
18
息子は「すごい高く伸びたんだねー」と驚いている様子でした。2022/03/11
いろ
17
七夕に因んで借りた。小さな「てのひらえほん」。飯野和好さんの絵にはいつも心惹かれる。七夕に飾ったり食べたりする風習がある茄子,7月7日に収穫しようと,天まで届いている苗を登って行くと…というお話。タイトルの「くわばら…」所以昔話。天の雷さま達が,終始,主人公にとても好意的な様子が心地よかった。紫に染まる茄子の花霞,絵から想像しウットリv 8歳男児は主人公が「なすのき」を登る場面で「でも茄子は木じゃないよね~。」とこだわりつつも「スゴイね,僕だったら登るの無理やん。」主人公に尊敬の眼差しw2016/07/18
Cinejazz
14
〝昔ある処に、かかさんと息子がいた。ある日、かかさんが「ナスの苗を買ってけれ」と息子に頼むと、値段が百文もする苗を一本だけ買ってきた 「もっと安いのを いっぺ買ってこば よかったなあ」 息子いわく「これは一本でも百も千も実がなるから、うーんと得だって、苗売りの爺様がが言ってたんだ」...息子は苗を植えると、毎日せっせと水をやったり、肥しをやったりして、大事に育てた...苗は、ずんこずんこ大きくなり、山より高くなったと思うと、とうとう天を突き通した・・・〟「ジャックと豆の木」ふうの日本版むかし話絵本。2024/02/13
パフちゃん@かのん変更
11
長谷川摂子さんの絵本。なすの苗がぐんぐんそだって天まで届くという、ジャックと豆の木のような展開。雲の上でであったのは雷様とその娘たち。一緒に雨を降らせに行くが、つい夢中になって雲から落ちてしまう。クワの枝につかまって、墜落を免れる。かみなりの娘たちが落ちたのを可愛そうに思って、それからは桑の木に雷を落とさないことにした。…と言う話。豆ならともかく、なぜになす???2012/06/16