内容説明
戦争をさけて、田舎の古い屋敷にやってきた４人のきょうだい。広い屋敷を探検するうちに、末っ子のルーシィは、空き部屋にある衣装だんすに入りこんでしまいます。毛皮の外套をおしのけて奥へ進むと、いつしかルーシィは、雪のふりつもる森に立っていました…。そこは別世界ナルニア。かつて、偉大なライオン、アスランがつくった自由の国。ところがそのナルニアは、白い魔女によって永遠の冬に閉ざされていたのでした。
著者等紹介
ルイス，Ｃ．Ｓ．［ルイス，Ｃ．Ｓ．］［Ｌｅｗｉｓ，Ｃ．Ｓ．］
１８９８‐１９６３。アイルランドのベルファストに生まれる。オックスフォード大学で学び、１９２５年から５４年まで同大学で英文学を講じた。この間に、Ｊ．Ｒ．Ｒ．トールキンらと「インクリングス」というサークルをつくり、作品を発表しあった。５４年、ケンブリッジ大学教授となる。「ナルニア国物語」最終巻『さいごの戦い』で、カーネギー賞を受賞
瀬田貞二［セタテイジ］
１９１６‐７９。東京生まれ。東京帝国大学で国文学を専攻。戦後、『児童百科事典』（全２４巻）の企画編集をはじめ、子どもの本の創作、翻訳、昔話の再話、評論などで幅広く活躍した。著書に『落穂ひろい』（毎日出版文化賞特別賞受賞）、『指輪物語』（日本翻訳文化賞受賞）など
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日曜日のクマの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ
39
娘がブックオフに出すと言うので10数年ぶりに再読。やっぱり面白かった！あれ！？どうなったんだっけとあれよあれよと読了。 結局、この1シーンを図工で使っていたと言うので、ブックオフ出すのやめよーっと家に留めることに！2020/08/09
七色一味
34
読破。映画にもなってるし、あの『指輪物語』とも並び称されてるし、やはり読んでおかねばいかんでしょ、ということで読んでみたんですが…。対象年令が低すぎるのか、どうにもこうにも──。（-.-ｺﾎﾝ これまた王道な設定のファンタジーですね。ナルニア国に行ったエドマンドを除く三人の兄妹が最初に手にするアイテムを渡すのが「彼」というところはさすがですね。エドマンドが何故貰えないかは、読んでください＾＾2012/08/06
プロミネンス
20
「世界三大○○」というのは何年経っても、色褪せないどころか常に先頭を走っているらしい。もし僕がこれを小学生の頃読んでいたら、毎日のように家中のタンスというタンスを開いては覗き込み、服と服の隙間から光がもれていることを夢にみていただろう。ここまで引き込まれたファンタジーなど今までになかったように思う。実際、自分もナルニア国に行ったかのような錯角すら覚えている。また、外国の作品にはよく「この本を誰々へ送る…」というまえがきがあるが、この本ほどそれが感動的なものはあるまい。それはもう、暗唱したいほど素敵だった。2025/03/28
サン
15
ナルニア国物語一作目。四兄弟が初めてナルニア国を訪れる話し。夜の読み聞かせのような物語です。エドはどうなるのか、プリンでつられるってちょろいなと思いましたが、あとがきも見て納得。映画は見たことありましたが、原作をじっくり読むのは初めて。この世界観はすごいと思います。2017/03/17
ぼんくらぼん
15
【瀬田貞二生誕100年イベント】久しぶりに読む。カラー版は、白黒版とまったく同じ絵に彩色されていて、とても美しい。懐かしい四兄弟、タムナスさん、ビーバー夫妻らよき人々にも出会えてうれしかった。ここからがナルニアの始まり。過去へ、未来へ広がる物語が楽しみ。2016/12/04
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