内容説明
元旦の朝、神様の家の前にきたものに1年ずつ年をやるときいた動物たちは大はりきり。うしの背にのって一番乗りをしたねずみや、道中けんかばかりの犬とさるなど、個性あふれる動物たちを描いた絵本。
著者等紹介
長谷川摂子[ハセガワセツコ]
1944年、島根県生まれ。地域で子どもと本に関わる活動を続けながら、創作にとりくむ。短編集『人形の旅立ち』で坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞、赤い鳥文学賞を受賞
山口マオ[ヤマグチマオ]
1958年、千葉県生まれ。イラストレーター、絵本作家として活躍
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆうゆうpanda
47
<読み聞かせボランティア・対象3年生>渋さとポップさを両立した絵で、なんとも味わい深い絵本。ただ残念なのは少々小ぶりなこと。クラス全員が見るのには向かないかも知れない。見えるように動かすと落ち着かないからそこは我慢してもらうこととする。あとは声色でカバー。動物の個性と物語を結びつけていて鉄板の面白さ。読み終わって子ども達の干支を尋ねたら「イノシシー!」「○○…」被って聞こえなかった。何?「うし」いやそれはおかしいぞ。早生まれの子ども達の干支はネズミでした。狡賢いヒールだったから言い出しにくかった、のかな?2016/12/08
たーちゃん
28
まだきちんと理解出来なくても、この時期なので干支というものを知ってほしくて読みました。思いの外、息子は真剣に聞いていました。2021/01/09
鴨ミール
27
岩波書店で「てのひらむかしばなし」と題したシリーズの1冊。長谷川摂子さんが文を書き、山口マオさんが絵を描いている。小さくて安価だけど、文章が良い。「まだくらくてほしがちかちかしているころ、あるきはじめた」とか「うしのけつっぺたをみると、かぶりつくようになったそうな」とかね☺️ 年の初めの読み聞かせで使えそうですね。2025/01/26
魚京童!
16
これ好き。4種類も借りちゃった。内容一緒だと思うけど。ウシみたいになりたい。ヘビのように譲りたい。2016/11/30
ochatomo
13
嫌みない長谷川摂子さんの再話 あっさり仙人風の神様がよい山口マオさんの木版画 「かたれ やまんば-藤田浩子の語り」第1集所収『十二支のはなし』より 2004刊2019/08/02