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内容説明
「ばあさま、さばのかねをはらってくんないか」さばうりどんがいうと、やまんばはくちのはじについたさばのなまちをながいしたべろでべらんべらんなめながら、ぎろっとこっちをみていった。「かねなんぞあるか。そげなこというと、しおぶっかけて、おまえもくっちまうぞ」
著者等紹介
長谷川摂子[ハセガワセツコ]
1944年、島根県生まれ。地域で子どもと本に関わる活動を続けながら、創作にとりくむ。短編集『人形の旅立ち』で坪田譲治文学賞、椋鳩十児童文学賞、赤い鳥文学賞を受賞
伊藤秀男[イトウヒデオ]
1950年、愛知県生まれ。絵本作家として活躍。主な作品に『海の夏』(ほるぷ出版、小学館絵画賞受賞)、『けんかのきもち』(ポプラ社、日本絵本賞大賞受賞)などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
28
鬼は外。山姥ばなし。「おっかない やまんば」に鯖を喰われて難を逃れた行商人が天井裏から反撃。婆の焼き餅を粗朶の長串で失敬し、甘酒を蘆の棒で飲み干す。商品の対価を回収するまではヨシだがそのあとがえげつない。唐櫃に閉じこめて煮え湯を注ぎこむ行商人。さらに婆(白いキノコ)の蓄えた小判を「さばを いれてきた かごに シャンガ シャンガ」積んで帰宅する。婆がそんなに悪いのか…と奥付けをみると『めっきらもっきら』の長谷川摂子が笠原政雄『雪の夜に語りつぐ』を再話した作品。何故だか「おっかない」が前提なんだ。04年刊。2025/02/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
てのひらむかしばなし 伊藤秀男/絵 峠を越えて隣村にサバを売りに行く途中、大雪で道に迷いついた所はやまんばの家。新潟の昔話。小さい絵本だけれど遠目がききそう。2018/10/17
喪中の雨巫女。
9
《書店》ラストが、以外でしたね。鯖、あんなに豪快に食べるなんて、流石、山姥さんです。2012/08/24
魚京童!
8
いいのかこれ?やまんばにサバ食べられたからって財産奪って、殺すとか…。難しい問題だ。2017/01/09
NakaTaka
5
栄養教諭とのコラボで、10月の献立に「本からとびだすおいしいごちそう」が1週間ある。サバの献立に「さばうりどん」をセッティング。サバ売りとやまんば。くすっと笑える話、イイネと思っていたが、読みなおしたら、ラストはちょっとぞくっとした。2018/09/26
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