内容説明
植物がたびをするときは、タネをつかうのです。けれども、どうやってタネはうごくのでしょう。タネのための自動車や飛行機はありません。それとも、ほんとうはあるのでしょうか。
著者等紹介
メッラー,アンネ[メッラー,アンネ][M¨oller,Anne]
1970年ドイツ、フライブルク生まれ。大学入学資格試験に合格したのち、版下製作者の資格をとる。2年間、職業に従事したあと、ハンブルク単科大学でイラストレーションを学ぶ。1998年にディプローム(学位)を取得して以来、フリーのイラストレーターとして活動している
今泉みね子[イマイズミミネコ]
1948年東京生まれ。環境問題ジャーナリスト・環境インストラクター。1990年よりドイツ、フライブルクに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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たまきら
42
読み友さんの感想を読んで。スーパーリアリズムではありません。エリック・カールを思い出させるような美しい色彩の切り絵や実際の葉っぱを使ったコラージュのような技巧がちりばめられており、かわいらしい生物の絵と不思議なコンビを組んでいます。わかりやすい説明が四季の変化ごとの観察ポイントも紹介してくれているので、散歩しているときに見るポイントになっていると思います。は~素敵でした。2024/04/09
アナクマ
28
「植物がたびをするときには、タネをつかうのです」それは大人の知識ではフツーかもしれませんが、考えてみると、そして観察してみるとたいへんに面白い現象。風に乗り、タクシー(蟻とかクロウタドリとか)に乗り移動する。自分が最終的に消費する分量は正確には予測/計量できないので、可能な限り多くのドングリを保管してしまったりとか(我々の預貯金もそうかな)◉巧みに省略/写実された絵柄がまた良い。派手さはないけどとても美しい。◉松のタネ・キャッチをしたり、フウロソウの投擲距離、シーツの上で測ってみるとほんと感動します。2023/11/27
魚京童!
16
まーいってしまえば、だからなに?って話なんだけど、本が本で終わらないのは、もって出かけることができるし、覚えていれば、散歩したときに回りを見るようになる。そうすれば、もっといろいろ教えてあげれるし、世界はグッと広がる。もちろんOKグーグルですべてが解決するんだけど、VRと現実を比べると、現実の方が私は好き。金木犀の香りなんてVRじゃ物足りないと思うから。2019/04/21
みさどん
14
旅する種、その仕組みは植物好きの人はほとんど知っているものだったけれど、イラストや描き方が素敵。かっこいい。動かない植物の子孫存続の秘密や仕組みって、うまくできている。うちでは野スミレが意外なところに飛んで咲いているので、種がはじけているのだと思う。上手な人は挿し木で樹木を増やせるのが素晴らしい。2023/12/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
かがくとなかよしシリーズ。植物の種の旅、様々な方法で移動し根づく植物たちの逞しさ。はじける、風にのる、生きものに運んでもらうなど。イチゴはほふく茎(けい)でどんどん増えます。私たちはランナーと呼んでいますが、上手く育てると1つの苗でどんどんランナーも増え、美味しいイチゴがたくさん食べられますよ。2022/01/05
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