出版社内容情報
だれも知らない深い海の底で誕生したウナギの子が,親の育った川にもどり,やがてまた海にかえる…謎にみちたウナギの一生を,リズム感あふれる文と透明な絵でつづる絵本.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
かがくとなかよしシリーズ。海で生まれ、川をのぼり、川での生活を追えまた海へと戻るウナギの不思議な生態。もっと不思議なことはウナギが卵をうむのを見た人もたまごがかえるのを見た人もいないことです。(1996年現在 養殖はまたべつのおはなし)2022/01/05
いろ
12
小4国語でウナギ生態を学習,既読絵本「うなぎのうーちゃん だいぼうけん」と共に息子と読む。こちらは北米大陸大西洋側のお話。日本では2009年に産卵場所発見だったけど,アメリカでは1990年代前半には分かってたんだ!という事が新鮮だった。ぼかしのあるまだらでハッキリした絵,写実過ぎずちょうどいい。息子は「教科書の方が詳しいよ。」との事^^; こちらも十分詳しいけど,小4の文章は細かい内容になってるんだな~。けれど,最後の文が最初と全く同じに繰り返されている事を見つけ,目を輝かせていた。生命の循環を感じる。2018/03/02
杏子
10
ウナギの本が見たい、という一年生の男の子がいたので、調べてこれを公共図書館で借りてきました。 今日、やっとその子に渡せたけどまだ一年生。長い文章は無理みたいでした。読み聞かせしてみたいな、と思いました。機会があれば。本の内容は、驚くべきウナギの生態が想像力を促す絵と詩的な文章で描かれており、私も初めて知ったことがいっぱいでした。品切れで買えないのが残念。こういう本こそ復刊して欲しい。2012/10/22
遠い日
6
写実的なのにファンタスティックな美しい絵がすばらしい。ウナギの生態と、その誕生にまつわる謎が解説される。読みながら、いしいしんじさんの『ポーの話』を思い出す。まだまだ、謎だらけのウナギだが、近年(2009年5月)東京大学大気海洋研究所の研究者らによって、天然の日本ウナギが海で産んだ卵が発見され、産卵の場所などの解明に一条の道筋がつきつつある。2013/04/10
こどもふみちゃん
6
ウナギの子供の時の姿ってとっても不思議だなあと思った。魚類。魚類なのに川に食べ物がない時には泥の穴から出て草むらをするするすべって移動できる…知らなかった。魚類の進化系???だろうか。2011/04/05