出版社内容情報
美しかった島は姿を変え、友だちは森に消えた。13歳のイサベラは、真相を追って禁じられた森へと足を踏み入れる。星を読み、不思議な地図に導かれて――。ウォーターストーンズ児童文学賞とブリティッシュブックアワードをW受賞、カーネギー賞ほかノミネート多数。各国で絶賛された、伝説と魔法きらめく冒険ファンタジー。
内容説明
美しかった島は姿を変え、友だちは森に消えた。13歳のイサベラは、真相を追って禁じられた森へと旅立つ。星を読み、不思議な地図に導かれて―各国で絶賛された、伝説と魔法きらめくファンタジー。
著者等紹介
ハーグレイブ,キラン・ミルウッド[ハーグレイブ,キランミルウッド] [Hargrave,Kiran Millwood]
1990年、イギリス・ロンドン生まれ。ケンブリッジ大とオックスフォード大で学び、詩人・劇作家として活躍したのち、2016年に最初の小説である『地図と星座の少女』を上梓。本書はウォーターストーンズ児童文学賞とブリティッシュブックアワードを受賞、またカーネギー賞ほか多くの賞の候補となるなど高く評価され、ベストセラーとなった。その後も物語を発表し続け、YAや大人向けの作品でも人気を得ている
佐藤志敦[サトウシノブ]
翻訳家。北海道釧路市生まれ。大学で植物病理学を学び、博物館の館長職などを経て本書が初の訳書となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゅうの母
12
原書に一目ぼれして邦訳を心待ちにしていた作品の一つ。舞台設定もストーリーもユニークで、物語にぐんぐん引き込まれるし、作中に出てくる伝説やおとぎ話もよい。主人公目線で書かれていているので、ほかの登場人物の思いや背景が読者の想像にゆだねられているところがあり、空想する楽しさが作品の深みにつながっているように思う。心に巣食う悲しみや喪失との向き合い方まで描いているところが、私が子どもだったころのファンタジーとはちょっと違うかな。児童書だけれど大人も楽しめる読み応え。活字の大きさも老眼にはうれしかった(笑)2023/05/01
バニラ風味
11
イサベラの住む島は、ある日やってきた「総督」に乗っ取られ、貧しい生活を強いられていた。しかし、裕福な「総督」の娘ループは、地元の学校に通いたがり、イサにとっては憎めない存在だった。ある日、ループのわがままで殺されてしまった少女をめぐり、突然、暴動がおこった。イサも感情的になり、ループは友情を取り戻すべく、殺人事件の真実を追う。不思議な地図を持っているイサと、特別に時計をもったループは島の伝説をたどりながら、恐ろしい敵から逃げ惑う。ちょっと意外な展開ではあった。2023/06/16
nightbird
8
賢い女の子が持てる技術と勇気をふりしぼってがんばるハードな冒険物語で、男子キャラの配置なども含めて、ちょっと「ロング・ウェイ・ノース」や「カラミティ」っぽい雰囲気がある。でもその2作のような成長物語ではない(ヒロインは登場した時点で賢くて優しくて度胸もあって、成長の必要があまりないキャラ)し、がっつりファンタジー。すべてを語らないまま終わっている部分がいくつもあって、特に気になるのが総督。単純な悪役以上の厚みがあるのは感じられるのにその全貌が見せてもらえなかったキャラ。そこんとこもっと詳しく! 2023/05/16
ぼんた
5
世界では売れているらしい児童ファンタジー。翻訳が悪いのかわからんけど、まったく刺さらなかったなあ……。2025/01/11
弥都
3
ハッピーエンドとは言い難いかも。ループがイサベラを救って命を落とす描写は驚愕。ループの一族の歴史とは一体何だったのか。総督は実父を殺し贖罪としてジョヤ島に来たが実際は予め知っていたヨーテを手段とし何かをするため?(しかしティビセナから島を守るためにペンダントを託し死んだ)ループが犠牲になった事と結びつかない所がいくらファンタジーでも消化できない。そして、千年前のアイテムを所持しているイサベラの父母は何者なんだというところ。訳者あとがきにあるように、本当のファンタジーは書かれていないことなのかもしれない。2025/05/12
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