出版社内容情報
友だちができなかったらどうしよう――不安でいっぱいの新1年生ドゥンネは,エッラ・フリーダと仲よしになってから,何をするにも毎日いっしょ.ところが,とつぜんの引っこしで2人はバラバラに.泣いてばかりのドゥンネが,もう一度元気をとりもどすまでを,けなげに語ります.スウェーデンの名コンビによる絵物語.
内容説明
ドゥンネは、今夜、ちっともねむれません。ああ、あしたがまちどおしい!だって、とおくの町へひっこしてしまっただいすきな友だちと、あえるんだもの。―スウェーデンの人気作家コンビによる絵物語。
著者等紹介
ラーゲルクランツ,ローセ[ラーゲルクランツ,ローセ][Lagercrantz,Rose]
1947年生まれ。1973年に作家デビュー。ニスル・ホルゲション賞、リンドグレーン賞などを受賞
エリクソン,エヴァ[エリクソン,エヴァ][Eriksson,Eva]
1949年生まれ。エルサ・ベスコフ賞、リンドグレーン賞などを受賞
菱木晃子[ヒシキアキラコ]
1960年東京生まれ。慶應義塾大学卒業。北欧の児童書を中心に翻訳を手がける。2009年スウェーデン王国より北極星勲章受勲(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ベーグルグル (感想、本登録のみ)
36
ドゥンネはお母さんを亡くしお父さんと二人暮らし。親友が引っ越しして寂しいドゥンネ。眠れないときは羊の数を数えるのではなく、今までにしあわせだと感じたことをひとつずつ思い出す。良い思い出も嫌な思い出も、それは成長する証。こうやって思い出と共に幸せだと感じ、寂しさを乗り越えていく姿が素敵だった。2023/05/23
たまきら
34
なんてかわいいおはなしなんでしょう!シングルファーザーの家庭で育つ女の子の「しあわせなこと」がたくさんつまっている、派手さはないけれど温かい気持ちになる一冊です。人生、よいことも悪いことも、悲しいこともうれしいことも、シェアしてくれる人がいるだけですごく楽しい。そんなささやかな、きらきらひかる粒がたくさん輝いていて、読み終わってとても暖かい気持ちになりました。娘が落ち込んでいるときとかに、一緒に読めたらいいな。(今回は一人読み)2020/07/01
花林糖
17
(図書館本)小学一年生のドゥンネが悲しみを乗り越えるお話。子供の日常も色々と大変なんだと思い出しました。2019/07/01
がる
16
菱木晃子さんの訳者あとがき「悲しみは原因がたったひとつでも、おおきなかたまりとなって人の心に重くのしかかってくるのに対し、幸せはひとつひとつの小さな粒がつみかさなって、人生の中で大きく育っていくものなのだという思いを、あらためて強くしました。」が、このお話をよく言い表しています。エヴァ・エリクソンの絵もぴったり。ドゥンネがホントにかわいいです。2012/09/29
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
小学校1年生の女の子、ドゥンネはお母さんを病気で亡くし、お父さんと二人暮らし。ドゥンネは眠れない時、「あたしって、しあわせ!」と感じた時のことを思い出すようにします。小さいドゥンネが悲しみを乗り越えていく姿を見習いたいです。2019/12/21
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