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氷の上のボーツマン

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  • サイズ A5判/ページ数 86p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784001156362
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8097

内容説明

冬の港―ウーヴェとヨッヘン、小さな女の子カトリンは、船長の子犬ボーツマンを連れだし、氷の原っぱで遊びます。ところが、足もとの氷が割れて…子どもたちと子犬の勇気あふれる物語。半世紀を経てよみがえる、旧東ドイツの名作。

著者等紹介

プルードラ,ベンノー[プルードラ,ベンノー][Pludra,Benno]
1925‐。ドレスデン北方のミュッケンベルク(旧東ドイツ)生まれ。ハンブルクの商船学校を卒業し、商船の船員となる。戦後は文学・歴史・美術史などを学び、教員、ジャーナリストを経て、1951年から子どもの本を書き始める。子どもの心を詩情豊かに伝える作品は、当時から西ドイツでも高い評価を受けた。1992年に『マイカのこうのとり』でドイツ児童文学賞を受賞。2004年にはそれまでのすべての業績に対し、同賞の特別賞(作家賞)が贈られている

クレムケ,ヴェルナー[クレムケ,ヴェルナー][Klemke,Werner]
1917‐1994。ベルリン(旧東ドイツ)生まれ。戦前はアニメーターとして、戦後は画家、イラストレーターとして、舞台美術や衣装、デザインなど、幅広く活躍。子どもの本の仕事を大切にしながら、娯楽雑誌(Das Magazin)の表紙を1955年から1990年まで毎月描いていたことでも知られる

上田真而子[ウエダマニコ]
1930年生まれ。京都ドイツ文化センター勤務の後、児童文学の翻訳を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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52
図書館でこの本に呼ばれた気がした。背表紙の犬の絵が亡き愛犬によく似てたから。読み進めたら、冬の原っぱで遊ぶ姿や行動が愛犬にそっくり。こんな風に雪の上を駆け回ってたなぁ…と思い出したら涙が止まらなくなった。… 冬の港町。3人の子どもたちは、船長の子犬ボーツマンを連れ出し、氷の上で遊んでいたが…本当の勇気とは何か、どんな時でも希望を持って諦めないこと、冷静に考えて行動すること、絶望する前に助けを求めることの大切さを教えてくれる。挿し絵も配色もシンプルでいい。大人も楽しめるストーリーでとても良い児童書だった。2019/11/18

とよぽん

27
冒険めいた遊びが命の危険に・・・。7歳の少年と1匹の子犬がどうなっていくのか、ドキドキ、ゾワゾワ、そして歓喜に包まれる結末に安堵した。情景や心情の描写がとても細やかで、予想以上に感動的な物語だった。版画の挿絵も物語の雰囲気を上手く表現していた。作者は東ドイツの作家で、数々の児童文学賞に輝いている。すがすがしい読後感。2019/12/16

新田新一

10
子供たちと遊んでいた犬が、氷の上に取り残されます。その氷は流されて、岸辺から遠ざかっていきます。必死になって助けようとする子供たちの姿を、温かく描いたドイツの児童文学。繊細で生き生きとした挿絵が添えられていて、物語を引き立てています。特に斬新な物語ではないのですが、人間の持つ善意を信じたくなる内容で、読後感は良いです。後半で活躍するロシアの船乗りたちが、良い味を出しており、嬉しくなりました。2023/08/22

にこちゃん

5
挿絵が気になって読んでみた。三人の子どもたちが、船長の子犬と遊んでいるうちに、氷に流されてしまう子犬。みんなで一生懸命助けようとする姿が三者三様でかわいかった。 冒険心はいつも持っていたい。2015/05/16

ギマ

3
描写が丁寧でいいな。一つ一つの行動や心情を考えながら、精読するテキストになりそう。勇気臆病無邪気見栄っ張り正義感、短い中に多くの要素が満載。2017/07/11

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