出版社内容情報
ウクライナの戦場からイラストレーターの父が幼い一人娘に送りつづけた絵入りの手紙は,その文章にも絵にもあふれるばかりの愛情が感じられ,家族全員で感動をわかちあえる手紙文学の傑作といえましょう.
内容説明
ウクライナの戦場からイラストレーターの父が幼い一人娘に送り続けた絵入りの手紙は、その文章にも絵にも溢れるばかりの愛情が感じられ、家族全員で感動をわかちあえる手紙文学の傑作。小学6年以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
65
第二次大戦中、戦地から父が幼い娘に送った絵手紙。その手紙をそのまま本にしたもの。素朴だが美しい絵がたくさん添えられた手紙には、父親の愛情が溢れていて胸がいっぱいになる。ユーモアを交え、穏やかで優しい語り口。でも、その背景には厳しい現地の状況が感じられてしまい、そのギャップが悲しい…。あとがきで、父親が予想以上に複雑な立場だったことが分かる。娘さん御本人の言葉も重い。2018/03/02
ぶんこ
43
本当に本当に素敵な本でした。お父さんの娘への優しい愛に胸が痛くなりました。ナチによって戦時中に妻子と離され、ウクライナの戦地へ送られたパパが、幼い娘バーバラへ送った手紙が、本当に素晴らしいのです。文字と絵のバランスが良くて、絵もパパの人柄が感じられる温かさが伝わってきます。パパの環境は過酷だと思われるのに、素朴でのんびりした田舎で楽しく暮らしているかのごとく描写されているのです。この本の素晴らしさは、どんなに文字を連ねても無理な気がします。皆に手にとって欲しいと強く思った本です。2018/04/19
天の川
31
本当に読んでよかった一冊。亡命後のオランダでゲシュタポに逮捕され、ドイツ兵としてウクライナの戦線に送られたイラストレーターが娘に戦地から送った手紙の数々。それは色とりどりの挿絵に彩られた愛情あふれる手紙だ。最終的に彼は軍の命令を拒否し、銃殺刑に処されたのだが、そんな状況を感じさせない温かさと明るさがそこにはあった。人はこれほどに強く在れるのだろうかと驚嘆する。先日読んだ「ラーゲリからの遺書」の山本氏に相通じるものがあった。2018/04/27
majsan
19
宝物の1冊は?と聞かれたら、私は迷わずこれです。当時の新聞の書評を見て購入してから今まで、どこに引越ししても連れてきてます。人種法によって妻と離婚させられ、妻子供と離され、抵抗運動に加わった作者は、戦地に送られました。この本は、彼が戦地から娘のバーバラに送った手紙をまとめたもので、実物の手紙の写真と訳で構成されています。辛い日々を送っているだろうに、娘を喜ばせようという一心で描かれたイラストと温かな手紙。パパの顔を忘れないようにと、所々に彼の肖像画も。彼の娘への愛情にあふれた本です。2013/06/13
カラスノエンドウ
15
幼い娘に送られた絵入りの手紙は、文字も愛情もいっぱい。戦場にいながら、こんなに希望あふれる温かい手紙が書けるなんて。作者はドイツ人のイラストレーター。ユダヤ人の妻と人種法によって離婚させられ、一人戦場へ向かいました。軍規に従えば生き延びて家族と再会できたかもしれない。でも、そうしなかったパパレオ。彼が残した字や絵から、その人柄が伝わってきました。2021/07/25




