出版社内容情報
人里はなれた丘陵地に住む犬のブルーは,周囲の動物の様子がふだんとちがうことに気づく.食べ物をめぐる対立から,戦争がおこりかけていたのだ.動物の世界と神秘的な伝説がみごとにとけあった作品.
内容説明
人里はなれた丘陵地に住む犬のブルーは、周囲の動物の様子が普段と違うことに気づく。食べ物をめぐる対立から戦争が起りかけていたのです。オーストラリアの動物の世界と伝説がみごとにとけあった作品。小学6年以上。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ワッピー
22
オーストラリアのアウトバックで暮らす漁師モートの飼い犬ブルーは、まわりの自然に異変を関知する。殺し屋赤犬の侵入、大コウモリの襲来、そして地付きの動物たちの争い。新たに入植者が来て、近所の林を開墾したために、そのあたりの生態系が狂ってしまったのだ。人間のレンジャーは異変に気づくも、対処できない。ついに地元の動物たちは太古の月の男キーティングに助けを求める・・・。夜の山中で、キーティングの奇跡を目撃したレンジャーが退却を選んだ知恵、小さな動物たちの尽力は見事でした。独自の動植物層もリアルな挿し絵で見られます。2019/06/06