出版社内容情報
ぼくのうちのまわりにはね、いろんないきものがすんでるよ。きらめく伝書ばとの群れ、庭の実を食べるつぐみたち、空き地のたぬきの親子、大空を飛びまわるとび……。山は大きくて、空は広いんだ。ぼくと犬のくろの、空想ゆたかな楽しい日々、いきものたちと里山に生きるよろこびを、絵本作家きくちちきが心をこめて描く。
内容説明
やまはおおきくてそらはひろいんだ。ぼくと犬のくろが暮らす里山には、いきものがいっぱい!風にふかれ、空をみあげれば、うれしい心が、山をとぶ。絵本作家きくちちきが描く、命きらめくものがたり。
著者等紹介
きくちちき[キクチチキ]
1975年北海道生まれ。絵本作家。2013年『しろねこくろねこ』(Gakken)でブラチスラバ世界絵本原画展、金のりんご賞を受賞。2019年『もみじのてがみ』(小峰書店)で同展金牌を受賞。現在は神奈川のいろいろな生きものが暮らす里で、家族と山を眺めながら、創作をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
大好き!!山で暮らす男の子。自然に囲まれ、生き物たちと一緒に過ごし、一日一日を楽しく伸び伸び暮らしている様子がとてもいい。人間も生き物も自然の中では同じ命であり、自然と共にあることを感じさせる。カラーのページとモノクロのページが絵の表現力を増すようで、読んでいても楽しい。この本は手元に置いておきたい1冊。2023/12/04
chiaki
31
山に囲まれたぼくのうちの周りにはいろんなどうぶつたちが生きていて…。まるでやなせたかしさんの『手のひらを太陽に』の世界観です!ぼくや生きものたちのやわらかな表情は、"みんな みんな 生きているんだ 友だちなんだ"の歌詞を思い出させます。生き生きと伸びやかに描かれるきくちちきさんのダイナミックな筆遣いと色使い、最高です。2024/01/05
k sato
24
わたしの価値観や生き方の源泉を気づかせてくれた絵本です。実家には鯉の池があります。そこにはメジロやシジュウカラ、ヒヨドリが食事と水浴びに来るのです。まさにこの絵本の主人公・ぼくの家にそっくり。赤カナリアのチーコとは7年一緒に暮らしました。鳥猟犬のポインターはもういないけど、父はポインターを連れて山へ出かけたものです。父の山歩きについていくと、山の上空ではトンビが輪を描き、ヤマドリは崖を滑空しました。目を閉じるとあの時の鳥や動物が脳裏から蘇ってきます。山河に囲まれた暮らしが懐かしくなりました。2024/07/06
Shoko
20
図書館本。きくちちきさん初読み。山に囲まれたぼくのうちの回りには、いろんな生き物が住んでいる。自由で楽しい子供の目線。自然に囲まれて、鳥や動物や山を眺めながら、やさしい子に育つんだろうな。カラーとモノクロ、どちらも力強い線が印象に残る素敵な絵でした。2024/11/21
anne@灯れ松明の火
20
新着棚で。奥付の作者紹介に、「神奈川のいろいろな生きものが暮らす里で、家族と山を眺めながら、創作をしている」とある。まさに、その生活、環境から生まれた作品。「ぼく」は、きくちさんかな? 息子さんかな? きくち作品によく登場する犬の「くろ」。飼い犬なのかな? モノクロのシンプルなページもいいし、カラーのページも美しい。動物も、ぼくも、生きものすべてが生き生きしている。2023/11/07