出版社内容情報
タイのチェンマイ郊外のHIV/エイズ感染孤児施設「バーンロムサイ」で,大きな家族として暮らす26人の子どもたちの日々の輝きと,発病させずに普通に生活させたいと願うスタッフやボランティアの思いを伝える.
内容説明
「大きな家族」として生きる―タイでHIV感染孤児と暮らす「ミワ母さん」の物語。
著者等紹介
名取美和[ナトリミワ]
1946年東京生まれ。1962年ドイツにわたり商業デザインを学ぶ。帰国後、雑誌や広告の仕事に携わり、1966年に再びヨーロッパへ。1969年長女を出産。以後、ときには子連れで日本とヨーロッパを往復しながら通訳、コーディネーターなどの分野で活躍。東京・六本木で西洋骨董品店を営んだ後、1997年にタイへ。インテリア小物のデザインや製作をしながら、1999年より「バーンロムサイ」を運営している
奥野安彦[オクノヤスヒコ]
1960年大阪生まれ。1982年東京綜合写真専門学校卒業。1986年より韓国に留学して韓国語を学ぶかたわら、ソウルオリンピックまで現地の若者たちなどを撮影。1988年よりマンデラ大統領誕生まで、激動する南アフリカ共和国の人々を撮り続ける。1995年の阪神淡路大震災は発生直後から撮影を続けている。1996年よりパラリンピック・アスリートたちの撮影にとりくみ、写真集『BODY(ボディ)』が評価される。二児の父でもある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
129
誰かのために人生を捧げる。…バーンロムサイ。タイ語でガジュマルの木の下の家。自然に恵まれ南国の木々が生い茂り、花々が咲き乱れる。夜明けにはニワトリが鳴いて1日が始まる。子どもたちの興味は尽きず、沢山食べてお腹一杯になると、心まで満たされ安心している。…心深くにある悲しみを、辛い体験の受け止め方がわからない子には、自然体で耳を傾ける。…人の体は繊細なバランスで保たれています。免疫系が破壊されて抵抗力が低下する。でもその中でも子どもは日々、成長しています。…命とは、死とは。与えられた時間とは。岩波フォト絵本。2021/06/27
かおりんご
28
写真絵本。タイで、エイズに感染した子供たちのために働くメー・ミワさんの生きざまが素敵です。人生をかけて取り組めることがあるって、素晴らしい。無知が生み出す差別についても、考えさせられます。対象年齢は高学年から。2017/05/14
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
タイの感染孤児施設でHIVに感染した子どもたちと暮らすミワ母さん。なぜ子どもたちは感染したのか?子どもたちの体と心のケアに人生を捧げるミワ母さんに感動。2022/01/01
Ishikawa Yuka
1
ブックオフで立ち読みしながら、号泣してしまった。2012/07/27
ぺぷし
1
チェンマイを訪れたが、このバーロムサイへ行けなかったのが唯一の心残り。読んでいて、その思いをさらに強くした2011/11/07