出版社内容情報
ミス・ビアンカの今度の計画は,8歳の少年を地下の塩坑から救いだすことです.ところが,やっとたどりついた塩坑はすでに廃坑となっていて,少年の姿はありません.さてどうしたらいいでしょう?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
30
囚人友の会の名誉会長になったミス・ビアンカ。今度は、遠く離れた地下の塩抗(岩塩から塩を発掘する地下穴)。事務局長バーナードと、偏屈な数学教授に老いぼれ地質学教授ケアフィリーが同行することになる。塩抗には8歳のテディーが閉じ込められている。教授たちは、テディーを助けるよりも塩抗の学術的研究を重きに置いていて、救出活動には否定的。そんな中、バーナードがミス・ビアンカのために孤軍奮闘するが……。果たしてテディーを無事、助け出すことが出来るだろうか?ジャープの作品はストーリーの脱線がなく、一直線でわかりやすい。2015/01/18
マッピー
17
ミス・ビアンカシリーズの今回は、囚人友の会の名誉会長となったミス・ビアンカが、猫に対する勇気ある行動をとった者に対する叙勲から始まります。しかし、弱者に対して手を差し伸べる、その境遇から助け出す、そういう精神が最近は見られなくなってきているのではないか、とミス・ビアンカは思います。それは、一般的な福祉とはまた別のものだと思うのです。今回、冒険自体はそれほど大変ではなかったのですが、ミス・ビアンカの弱者救出への強い思いがはっきり書かれていて、面白かったです。2023/03/19
kiriya shinichiro
3
今回、文字通り、救出すべきテディーのところまでたどり着くのが大変で、「あとこれしかページ数がないのに、どうやって解決するんだ?」って気になったけど、伏線、ちゃんとはられているんだよな……うまい。そして相変わらずガース・ウィリアムズの挿絵が可愛い。救助隊の4人が別々の本を読んでるところとか、これ、ホントいいな。2016/07/15
nagatori(ちゅり)。
3
実際助けに入るところまでは色々大変そうだったけれど、救出劇そのものは割とすんなりいって、ほっとしたというか拍子抜けしたというか。今回、悪玉の描写がサラっとしていたのでその辺もあっさりだったなぁと。前の3巻に比べて、ハラハラ度は減ったものの、やっぱりミス・ビアンカらしい^^)品の良い可愛らしい作品でした。2014/03/18
フェアリー
1
ミス・ビアンカの今度の計画は,8歳の少年を地下の塩坑から救いだすことです。ところが,やっとたどりついた塩坑はすでに廃坑となっていて,少年の姿はありません。さて、どうなる?ビアンカは少年のことを思うとあきらめきれません。2011/09/13