出版社内容情報
秋の日,リスに食べられそうになったひとつぶのカシの実は,いったいどうしたでしょう? 「りすとかしのみ」のほかに,「がまのげいとう」と「ねずみのかくれんぼ」を収めます.素朴で楽しい3つのお話.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のこ
14
「りすとかしのみ」「がまのげいとう」「ねずみのかくれんぼ」の3編収録。「ねずみのくれんぼ」が好きです。口調は古めかしいですが、なんともかわいく微笑ましいお話でした。「がまのげいとう」は始まりといい終わり方といい、どことなく不気味なお話。「りすとかしのみ」では、りすはちゃんとかしのみもらえたのかなぁと気になりました。かしのきの育ち方にも興味の持てる一冊です。2014/10/03
gtn
11
現実社会では、こんなには待ってくれない。即効性ばかり求められる。そもそも自分を見つけてもらえないかもしれない。こんなお人好しなリスと縁しないと、食べられたり、そのまま腐るだけである。2020/01/23
遠い日
10
三話の短いお話が収められている。坪田譲治作。質のよい幼年童話。一粒のカシの実が大木になるまでの時間が、ゆったりと語られる「りすとかしのみ」。山で出会ったガマと芸当の見せっこをする「がまのげいとう」。母ネズミが子ネズミにネコの怖さを教える「ねずみのかくれんぼ」。それぞれに味わいのあるお話だが、わたしは「がまのげいとう」が、好き。2014/06/25
fumikaze
8
私はいつの日か大きなかしの木になって沢山の実をつけ、動物たちにその実を食べて貰いたい。動物や鳥や人間達に枝に登って楽しんで貰いたい(「りすとかしのみ」を読んで)。その他「がまのげいとう」「ネズミのかくれんぼ」の合計3篇入り。2019/11/30
のすけ
3
りすはすごく待ったと思う。かしのみは、「木が生えるまで待ってて、待ってて」とずっといっていたからです。木が生えた時りすは生きていたのかをかいてほしかった。2010/06/30