出版社内容情報
名探偵を夢みるカッレくんは,大事件が起こるのを手ぐすねひいて待っていた.ある日,エーヴァ・ロッタの家にきたエイナルおじさんの怪しい挙動に第六感を働かせ,宝石強盗であることを見やぶる.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
55
読むのは中3以来。こんな話だったんだ。カッレくんシリーズが今も愛読されている理由がよくわかる。日本的には中1生の日常に、いきなり大人の世界のスリルとサスペンスが侵入してくるのだから。今日読んだ「飛ぶ教室」に比べて、邦訳の年代がほとんど変わらないのに、訳文の現代的なことに感心した。学校と家庭の舞台の違い、ドイツとスウェーデンの違いだろうか。1946年の作品なのに、戦争の影響がまるで見られないのは、スウェーデンが中立国だったせいかな。2018/01/04
seraphim
26
探偵に憧れる13歳のカッレ君。彼は、日々、探偵になるべく努力をしている。夏休みのある日、親友のアンデスと仲良しの女の子エーヴァ・ロッタの3人で、楽しく遊んでいると、エーヴァ・ロッタの家に、怪しげなおじさんがやってきてた。早速、探偵として活動を始めるカッレ君。はたしておじさんは何者なのか?…。古城探検や、サーカスごっこなど、カッレ君たちの日常の遊びがいきいきと描かれている。その延長線上に訪れる冒険にワクワクした。カッレ君の大人顔負けの活躍には舌を巻く。とても面白かった。1965年発行。小学5、6年以上。2015/07/06
志田健治
6
リンドグレーンさん作品を読み始めた動機の一つ、カッレくんシリーズに遂に到達しました。動機というのはスティーグ・ラーソンのミレニアムシリーズでカッレくんと長くつしたのピッピがオマージュとして引用されているからです。ワクワクしながら頁をめくると、最初の一行目でハートを鷲掴みにされました。リンドグレーンさんらしいナンセンス! かつ子どもの心理を大胆に的確に表現する一文! おみごとです。 その後一気に読んでしまいました。子どもにとって大人は異種族。例外的に仲間にしてやってもよし。この視点はさすがです!2014/12/10
わこさと
5
小学生の時に読んだんだけど、すっかり内容忘れていて、やっぱり、ドキドキハラハラした!2020/02/24
うさぴょん
4
ホントにドキドキしてしまった!大人顔負けの名探偵ブルムクヴィスト氏に拍手!!2019/06/08
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