出版社内容情報
姉クリスタルに続き、バレエ学校〈クィーンズ・チェイス〉に入学したドゥーン。夢に見たバレエの園で、さっそく王立バレエ団の子役に抜擢される。悔しさを隠せないクリスタルは、ドゥーンの活躍を阻止しようとするが……。自身もバレエ学校をひらいていたゴッデンの代表作を、新訳で。『ナイチンゲールが歌ってる』姉妹編。
内容説明
姉クリスタルに続き、王立バレエ学校に入学したドゥーンは、さっそくバレエ団の子役に抜擢される。悔しさを隠せないクリスタルは、ドゥーンの活躍を阻止しようとするが…。信じる道をゆくことの苦難とよろこびを描く名作。中学以上。
著者等紹介
脇明子[ワキアキコ]
香川県生まれ。児童文学者、翻訳家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。ノートルダム清心女子大学名誉教授。「岡山子どもの本の会」代表
網中いづる[アミナカイヅル]
イラストレーター、画家。1999年にペーター賞、2003年にTIS公募プロ部門大賞、07年に講談社出版文化賞さしえ賞を受賞
ゴッデン,ルーマー[ゴッデン,ルーマー] [Godden,Rumer]
1907‐1998。イギリスの作家。幼少期をインドで過ごし、帰国してロンドンでバレエを学んだ。のちにインドへ戻り、カルカッタでバレエ教室を開くかたわら創作活動を開始。小説『黒水仙』『河』で成功を収めた。その後、子どものための作品の執筆をはじめ多くの物語で親しまれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鳩羽
5
姉クリスタルに続いて王立バレエ学校への入学を果たしたドゥーン。早速「真夏の夜の夢」の子役に抜擢されたドゥーンに対し、嫉妬からクリスタルは悪意のある嘘や策謀で、ドゥーンをバレエから遠ざけようとする。しかし、運にも恵まれたドゥーンには次から次へとチャンスがやってきて…。主人公はドゥーンなのだろうけど、そして可哀想なくらい母親には黙殺されているけれど、あまり内面が分からないので入り込みにくい。クリスタルがどんな嫌がらせをしてくるかというところと、母親の検討はずれな献身を見下すような、悪い愉しみ方はできた。2025/04/07
いまちゃん
2
下巻は、クリスタルの苦悩(?)がメイン。やってることは酷いけど、クリスタルの気持ちを考えると切ない。見切りを付けれるくらい才能がなかったら次の夢にむかえるだろうし、バレエの天才的な能力を持っているのが弟じゃなければ、純粋に憧れることができたのにね。2025/04/27
john
2
バレエダンサーを目指す少女クリスタル。母は間違ったやり方で彼女を応援するが、実は姉の練習に付いて行った弟のドゥーンの方が踊りも音楽にもより才能があることが判明。事実を受け入れられない姉の行動が酷い。弟が幸運を皆持っていく、と言い次々と嫌がらせを。恩田陸のSpringと違い、プロのダンサーになるまでに教師や学校がどれほど苦心して才能を育てているか、生徒はそれに応えていかに不断の努力をしているか、それに耐えられない人は続けることはできない。天才を描くだけではバレエは成立しないのだ、という事を改めて思った。2025/04/20
ねこぱん
0
子どもたちにだけでなく、大人にも是非読んで欲しい素敵な作品。訳者の方が登場人物が多いので、なかなか紹介出来なかったと語られているように、最初はどれ誰で戸惑いますが、心配無用です。あっという間に物語の世界は広がります。ハラハラしながら下巻へ。2025/04/09
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