岩波少年文庫<br> ベルリン1933―壁を背にして〈上〉

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岩波少年文庫
ベルリン1933―壁を背にして〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 350p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001146233
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

出版社内容情報

一九三二年、夏。世界恐慌のあおりでベルリンの街にも失業者があふれるなか、「よりよき未来」を約束するナチは急速に勢力を拡大していた。ヘレの弟ハンスは、悩みながらも社会に足を踏み入れていくが、やがて否応なく不穏な時代の流れに巻き込まれ……。ヒトラー政権奪取までのわずか数か月を、十五歳の視点で描く第二作。

内容説明

1932年、世界恐慌のあおりでベルリンにも失業者があふれるなか、ナチは急速に勢力を拡大していた。ヘレの弟ハンスはAEGで働きはじめ、悩みながらも社会に足を踏み入れていくが、やがて否応なく不穏な時代の流れに巻き込まれ…。中学以上。

著者等紹介

コルドン,クラウス[コルドン,クラウス] [Kordon,Klaus]
1943‐。ドイツの作家。ベルリン生まれ。東西ドイツの分裂後は、旧東ドイツの東ベルリンに育つ。さまざまな職業を経たのち、貿易商社につとめ、インド、インドネシア、北アフリカを訪れる。1972年、西側への逃亡に失敗し、1年間拘留される。西ドイツ政府によって73年に釈放されると、その後、西ベルリンに移住した。1977年にインドネシアを舞台とする『タダキ』でデビュー。以来、数多くの児童書やYA作品を発表する。評伝『ケストナー ナチスに抵抗し続けた作家』でドイツ児童文学賞受賞。『ベルリン1933壁を背にして』で、銀の石筆賞受賞

酒寄進一[サカヨリシンイチ]
1958年生まれ。翻訳家。和光大学教授。上智大学を卒業後、ケルン大学、ミュンスター大学に学ぶ。ドイツの児童文学やファンタジー、ミステリなど幅広い作品の紹介を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みつ

34
貧しい家族の少年の眼を通してベルリンの歴史を描く第二作。本作ではナチスが国会で第一党に躍進し、街中では突撃隊が幅を効かせる。未だ多数派にはならないが、共産党と社会民主党の主導権争いがナチスを利する。前作の「ハンス坊や」は少年となり電機工場の倉庫で働く。彼の恋人ミーツェにはユダヤ人の血が混じっており、迫害も次第に露骨に。彼女はハンスにおじの言葉「たしかにユダヤ人にも、搾取するものはいる。でも、肝心なのは『も』という助詞なのよね。これを省く人間は犯罪者ですって」を紹介する(p290)。分断が独裁を招く時代に。2024/12/11

しゃん

28
1932年、世界恐慌の影響でベルリンも失業者があふれる。この1933年の巻は、1919年の巻でまだ病弱の赤ちゃんだったハンスぼうやが主人公。彼は学校を出てすぐに総合電機会社の倉庫で働きだすが、そこでさまざまな洗礼を受ける。彼の家族、アパート、職場、街路のさまざまなところでナチスが徐々に忍び寄り、不穏な空気に包まれていく。そんな中でのハンスとミーチェとの恋の行方が気に懸かる。下巻に進もう。2020/09/23

ケイトKATE

24
『ベルリン三部作』第二部。タイトルである1933年は、ヒトラーが首相となり権力を握った年である。ヒトラー関連の本を読んで、この時期のドイツの混乱ぶりを知っていたが、ナチス突撃隊の横暴ぶりや、共産党と社会民主党のいがみ合いが本書でも生々しく書かれている。正直、歴史の事実を知っているから共産党を支持していたゲープハルト家の人々が、ナチスの弾圧に巻き込まれることは読んでいて予想はできていたが、コルドンが描く当時の状況や登場人物の描写は、臨場感と痛みを感じながらも一気に読ませる力がある。(感想は下巻に続く)2020/04/29

ぐみべあ

16
第一次大戦の賠償金を抱え、貧困に喘ぐドイツ。その状況を巧みに利用し台頭するヒトラー。目指すものは似ているはずなのに手を組めない共産党と社会民主党を尻目に、ナチはどんどん勢力を拡大していく。十五歳の主人公ハンスの友人、家族の中でも政治的立場が分かれ、決裂が生じる。仲良く支え合って生きてきたはずの兄弟や友人がいつの間にかナチに属していたらシャックだろうなあ… このシリーズおもしろいけど、主人公や主体的に動くキャラクターは全部男性なのが残念。主人公はユダヤ人の女の子に恋をして、その子を救う騎士になる的なね…2020/10/10

遠い日

11
15歳になったハンスが主人公。どうにかAEGの倉庫で働くことが決まった。社会民主党とドイツ共産党の反目は終わらず、その間隙を縫ってヒトラー率いるナチ党が台頭する。ハンス自身はそれほど政治的問題に傾倒しているわけではないが、姉のマルタがナチ党員を彼氏としたために、家族間の齟齬が顕著になり、不穏な空気が満ちている。ハンスはミーツェという女の子に惹かれ、おずおずとした交際が始まった。だが、ミーツェはユダヤの血を引いており、物語の展開にも関係するのかもしれない。下巻へ急ごう。2022/03/15

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