出版社内容情報
鉱物学者リーデンブロック教授と甥のアクセルは,そして案内人のハンスは謎の古文書を手がかりに,地球の中心へ向かう旅に出る.地下の奥深くで三人が目にした驚くべき光景とは…….
内容説明
アクセルは叔父で鉱物学者のリーデンブロック教授と、地球の中心を目指して旅に出る。途中、無口で頼りになる案内人のハンスが加わり、一行は火山の噴火口から地底に向かったが、そこには驚くべき光景が広がっており…。前人未踏の冒険譚。中学以上。
著者等紹介
ヴェルヌ,ジュール[ヴェルヌ,ジュール]
1828‐1905。フランスの作家。ブルターニュ地方の港町ナントに生まれる。法律を学ぶが、文学の道を志す。30代半ばに出した『気球に乗って五週間』で成功をおさめ、以後つぎつぎに80作を超える冒険小説を書いた。「空想科学小説の父」と呼ばれる
平岡敦[ヒラオカアツシ]
1955年、千葉市生まれ。フランス文学翻訳家。ミステリから絵本、SFまで幅広い作品の翻訳を手がける。ネーマン&タレック『水曜日の本屋さん』(光村教育図書)で産経児童出版文化賞翻訳作品賞受賞。『オペラ座の怪人』(光文社)で第21回日仏翻訳文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こなな
56
映画のセンターオブジアースが好きでずっと読みたいと思っていた。骨董店で購入した古書に挟まっていたルーン文字で記された暗号文。暗号解読によりリーデンブロック教授と甥のアクセルそして案内人ハンスは地球の中心を目指すことになる。地底旅行の出発である。アクセルは心配の種は尽きないが好奇心を抑えられない。恋人のグラウベンとの別れを惜しみ想像力旺盛な叔父の意志を振り切れないで出発。地理学、地質学、古生物学、挿絵もあり地球の内部に広がる神秘な世界をよく表されていた。絶体絶命の危機もあり科学啓蒙的な冒険小説であった。 2024/11/04
アキ
44
ジュール・ヴェルヌの1864年発表のSF小説の名作。アクセルは叔父のリーデンブロック教授とドイツからアイスランドへ冒険に出発する。火山の火口から地下へ降りていくと地下60kmで巨大な地中海に出会い、案内役のハンスと筏で海に繰り出す。突如海が盛り上がり噴火とともに気付いたら地表に生還していた。イギリスでは産業革命と共に石炭紀の地層で地質学が盛んになった。「科学なんて間違えだらけだ。だが間違えを犯すのは決して悪いことではない。そうやって少しずつ真実に近づいていくのだから」どんな時代でも好奇心が人を動かすんだね2019/03/03
たぬ
34
☆4 小学生の頃子供向け絵本を読み、20代の頃リック・ウェイクマンの『地底探検』を聴き(まあこれはあんま関係ないか。歌詞英語だし英語わからんし)、数年前には倉薗紀彦によるコミカライズを読んでいるので内容はだいたい把握してる。とはいえ巨大きのこの森やらとっくに絶滅したはずの古代生物の出現やら迷子になるアクセルやら、その行程は今改めて読んでもハラハラドキドキでとても面白い。ハンス超有能。うちにもほしい。2022/11/07
まさ
23
1864年発表の作品だけどなんともおもしろい。ありえないとわかっていても、地下100kmを超えて潜む空洞の世界にワクワクドキドキしながら、3人とともに冒険を楽しみました。地質や古生物好きには特に想像したくなる1冊ですね。2025/04/19
しろね
22
大好きなTDSのアトラクションである「センター・オブ・ジ・アース」のモデルとなった作品。青年アクセルが鉱物学者の叔父とアイスランドで雇った案内人と地球の中心を目指して地底を冒険します。物理学や地質学などの専門知識がふんだんに出てきますが、児童書なのでところどころ解説があり分かりやすかったです。「もしかしたら実在するのかもしれない…」と思うような地底の幻想的な世界観に引き込まれていきました。2019/12/28