出版社内容情報
「しずくの首飾り」「空のかけらをいれてやいたパイ」「三人の旅人」など,自由奔放な空想のおはなし8編.
内容説明
しずくの首飾りをかけていれば、ローラはどしゃぶりのなかでもぬれないし、広い海も泳いでわたることができましたが…。空とぶアップル・パイ、たまごからかえった家など、自由な空想と、おどろきの魔法がつぎつぎとびだす童話集。小学3・4年以上。
著者等紹介
エイキン,ジョーン[エイキン,ジョーン] [Aiken,Joan]
1924‐2004。イギリスのサセックス州ライに生まれる。幼いころから文学に親しみ、十代の後半から作品を発表しはじめる。1950年代末から本格的な作家活動に入り、1968年に出版された『ささやき山の秘密』でガーディアン賞を受賞。大人向けの探偵小説や、テレビの台本なども手がけ、生涯で出版された本は100冊をこえる
猪熊葉子[イノクマヨウコ]
児童文学者・翻訳家。聖心女子大学名誉教授。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
21
教育出版国語 5年生 【平成27年度教科書著者紹介本 令和2年度教科書著者紹介本】 ローラが生まれた時に、北風がくれた贈り物は、細い銀の木さりで雨粒が3つついてました。北風はローラの誕生日の度に、雨粒を1つくれます。いつもつけている首飾りは、雨粒が増える毎に不思議な力をくれました。 8編の短編集 『 しずくの首飾り / 足ふきの上にすわったネコ / 空のかけらをいれてやいたパイ / ジャネットはだれとあそんだか / 三人の旅人たち / パン屋のネコ / たまごからかえった家 / 魔法のかけぶとん 』2020/08/21
mntmt
19
小さなおとぎ話が8編。「三人の旅人」が一番好きだな。国語の教科書に載っていた気がする。2019/06/26
マツユキ
17
教科書に載っているという『三人の旅人たち』が読みたくって。列車が停まる事がない砂漠の駅の三人の駅員の物語。それぞれ旅に出て、見たものは…。予想外のお話でした。他七編を収録。非現実を強く感じるファンタジーですが、読んでいて、心が伸び伸びします。絵も素敵。本好きとしては、『ジャネットはだれとあそんだか』がお気に入り。わくわく。2020/01/02
棕櫚木庵
15
エイキン4冊目.私が読んだのは1978年刊の単行本で,『海の王国』と同じく,ヤン・ピアンコフスキーの挿絵.順序としてはこちらが『海の王国』より先らしい.そのせいか,挿絵の装飾がおとなしくて,ちょっと,残念.でも,ピアンコフスキーの影絵(切り絵?)風の絵はやっぱりいいなぁ.民話/神話風の物語8篇.とんでもないことが当たり前のように起こるのがおかしい.そして,深刻な話になりそうなのが,なんだかよく分からないけどハッピーエンド?に終わる.そんな物語がエイキンの特徴かもしれない.楽しい本でした.→2024/09/10
たぬ
13
☆4 ファンタジーでドリーミンな童話集。雨つぶの首飾りなんて素敵ね。本の中から出てきた動物たちが冷蔵庫やお風呂で遊んでいたり、イーストを食べた猫がどんどん膨らんで大きくなっていったり、空飛ぶパイにみんなが乗ったり…子供の頃に空想した世界がいっぱい出てきます。静止画含め映像化は無理めなお話もいくつか。読み手がそれぞれに好きなように想像して楽しめるのがいいね。2024/10/09