出版社内容情報
アフリカ各地に伝わる民話のなかから,ふしぎな精霊や魔神,魔法が出てくるお話を集めたアンソロジー.
さくま ゆみこ[サクマ ユミコ]
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内容説明
魔法でおばあさんの病をいやすワシ、怪獣をたおした巨人、動物をこわがらせた赤ん坊に四つ辻で太鼓をたたく悪魔…。アフリカ各地に伝わる民話のなかから、ふしぎな精霊や魔神、魔法が出てくる物語を集めた民話集。さし絵・太田大八。小学3・4年以上。
著者等紹介
さくまゆみこ[サクマユミコ]
翻訳家。東京生まれ。『もうひとつの「アンネの日記」』で産経児童出版文化賞大賞受賞。「アフリカ子どもの本プロジェクト」代表。日本国際児童図書評議会(JBBY)会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
花林糖
12
冨山房から出版されていた本を再刊したもの。13話。アフリカの民話なので一味違って楽しく読めました。お気に入りは「山と川はどうしてできたか」「カムワチと小さなしゃれこうべ」「キバラカと魔法の馬」「ヘビのお嫁さん」。「山と川はどうしてできたか」は最後のまさかのオチ(?)にビックリでした。「魔法のぼうしとさいふと杖」はスルタンの娘(超美女)が極悪なのに何も罰がない理不尽さにモヤモヤ←これはよくある事ですが。太田大八さんの版画の挿絵が素晴らしくお話に合っていて◎。【祝・岩波少年文庫創刊70周年!(2020年)】2020/01/17
ぱせり
8
馬や猿など、それから、ぞう、きりん、らいおん、ひょう、はげわし、わになどが人ととともに活躍する。アフリカなのだ。夜、寝る前に読んだお話は、アフリカの草原や森、山の上の風を運んできてくれた。訳者による「あとがき」で、ナイジェリアを夜行の貨物列車で旅したときのことを語っていて、その話が印象的だった。2020/09/06
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
アフリカの昔話13話 『 恩を忘れたおばあさん(ガーナ)/ 山と川はどうしてできたか(ケニア)/ 魔法のぼうしとさいふと杖(チャド)/ カムワチと小さなしゃれこうべ(ケニア)/ 動物をこわがらせた赤ん坊(セネガル)/ 力もちイコロ(ナイジェリア)/ キバラカと魔法の馬(スワヒリ)/ ヘビのお嫁さん(タンザニア)/ 悪魔をだましたふたご(リベリア)/ ニシキヘビと猟師(コートジボワール)/ ワニおばさんとの約束(ナイジェリア)/ 村をそっくり飲みこんだディキシ(ボツワナ)/ あかつきの王女の物語 』2025/03/03
らくだ
6
アフリカといっても地域によってテイストが違っているのが面白いです。エキゾチックなイラストがいい雰囲気ですが イラスト作者は絵本挿絵の有名な日本の方で、作品にあわせてかなり雰囲気を変えているようです。職人ですね( ^^) _U~~2019/07/28
サラサラココ
5
アフリカの昔話13話。パンヤ、ヤムイモなどのイラストもあり、理解の助けになる。2021/08/02