出版社内容情報
作家を夢見るプリスカと、親友のエリザ、ロザルバは、貧しい家庭の生徒を差別する担任の先生に、あの手この手で戦いを挑みますが…。
内容説明
プリスカ、エリザ、ロザルバのなかよし3人組のクラスに、とびきりきびしい先生がやってきます。正義感の強いプリスカは、怒りのあまり心臓がドキドキ、いまにも破裂しそうです。イタリアの子どもたちを夢中にさせたゆかいな学園物語。小学5・6年以上。
著者等紹介
ピッツォルノ,ビアンカ[ピッツォルノ,ビアンカ] [Pitzorno,Bianca]
1942~。イタリアのサルデーニャ島生まれ。大学で古典文学を専攻したのち、映像理論について学び、国営放送局で子ども番組の制作にたずさわる。1970年から創作活動をはじめ、ファンタジーから写実的な物語、歴史小説など、幅広い読者層にむけた多彩な作品を発表。現代のイタリア児童文学界を代表する作家として活躍する
関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。大阪外国語大学イタリア語学科卒業後、翻訳家として活躍。児童書、小説、ノンフィクション、映画字幕など幅広い分野を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
26
飯能図書館イベントの紹介本④。新しく学校に赴任してきたスフォルツァ先生は特に町の名士の児童には甘く、貧しい家庭の子には特に厳しくあたるあからさまなえこひいきをする。プリスカ・ロザルバ・エリザの仲良し三人組は大憤慨。先生が勝手に企画した貧しい留年生2人へ家庭の不要品をプレゼントする企画にはのらず、独自のプレゼントを用意して金持ちの娘で鼻持ちならないクラスメイト・ズヴェーヴァの鼻を明かす。二次大戦後の敗戦国イタリアの厳しい状況を背景に、小学生3人組の喜怒哀楽をプリスカの作文とともに紹介。下巻へ続きます。2026/02/18
かもめ通信
22
書店横断フェア「はじめての海外文学 vol.3」の1冊。訳者の解説によればイタリア語のcuoreは英語のheartと同じように、心臓だけでなく「心」や「胸の内」「気持ち」などいろいろな意味を持っているとということ。現代イタリアを代表する児童文学作家ビアンカ・ピッツォルノが、自身の子ども時代、1950年代のイタリアを舞台として作り上げ学園物語は、少女たちの夢や憧れだけでなく、激しい憤りや悔しさをいきいきと描きだしていた。2018/01/08
ぱせり
13
各章と章の間に挟まれた、プリスカによる創作童話がとってもおもしろい。楽しい章ごとの振り返りでもあるが、心動かされるのは、子どもが、不快な現実を乗り越えるための手段として、体験したことを物語にしたててしまう、その逞しい想像力と筆力だ。プリスカの将来の夢は、作家。きっとなれるよ。自分の子ども時代を題材にした作品で有名な作家になるよ。 2017/11/22
おだまん
12
フラッシュバック。小学校5・6年の時の担任だったわ。厳しくて、えこひいき。冒頭に書いていた通り、今ではもしかしていないのかもしれないけれど、イタリアも日本も同じだなぁと思ってしまいました。この時期の女子3人組というのもなんかもう。2026/02/10
paluko
12
十歳くらいの女の子には特に刺さる内容、と聞いていましたが自分にもしっかりぶっ刺さりました。年代特有の正義感、理想みたいなものと絵にかいたような「強きにへつらい弱きをくじく」先生の避けがたい衝突。字体を変えて挿入される「プリスカの物語」が良い。「11月」でプリスカが目にする共同墓所の様子(こんなにたくさんの人間の骨が、ごちゃまぜになって積みあげられてるなんて、たとえだれかに話したとしても、きっと信じてもらえないだろうな)、死後にも「格差」から解放されないのは心が索漠となりますね。2026/02/12
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