内容説明
またまたマディケン、大かつやく!雄牛におそわれ、木の上でピクニックしたり、貧しいクラスメイトをかばい、なかよくなってシラミとりではしゃいだり…。もちまえの正義感とゆかいな思いつきで、みんなと過ごす一年を描きます。小学3・4年以上。
著者等紹介
リンドグレーン,アストリッド[リンドグレーン,アストリッド][Lindgren,Astrid]
1907‐2002。スウェーデンのスモーランド地方に生まれる。『長くつ下のピッピ』(1945年)で子どもたちの圧倒的な人気を得る。ほかにも、農村の子どもの生活をユーモラスに描いた「やかまし村」シリーズなど、世界中の子どもたちから愛される多くの作品がある。1958年に国際アンデルセン賞を受賞。作家活動をしながら、長らく児童書の編集者としても活躍した
石井登志子[イシイトシコ]
1944年生まれ。同志社大学卒業。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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さくらもち
4
『おもしろ荘の子どもたち』続編。少し大きくなったマディケンとリサベットの、楽しく美しい春から次の春までの一年間。大好きな人のために心の底からしたいことを譲ってあげたり、友だちの悲しみを感じたり、人のことを本当の意味で思いやれるリサベット。やることは無茶だったりもするけど、とてもかわいい。家族や周りの人々も決して完璧ではないけど素敵であたたかい!挿絵は「やかまし村」シリーズと同じイロン・ヴィークランド。2011/10/04
はち
2
小学生一年生の主人公の一年間。喧嘩したり冒険したり。同時に差別への怒りを感じたり、成長の物語でもあります。北欧の美しい景色の描写も素晴らしいです。2020/04/29
ブルッキーのひつじのこ
2
マディケンはピッピのような世界一強い女の子ではないけれど、困っている人を見過ごすなんてことできないし、窮地に陥ってもなんとか知恵をふりしぼって乗り越えてしまう。好奇心旺盛で、ときには有頂天にもなるし、大好きな年上の男の子もいて、生きてる感いっぱいの毎日をおくってる。よーく思い出せば、私にもマディケンだった日々があったな~。リンドグレーンって、子どものころのことをほんとによーく覚えているな~と、つくづくすごいと思います。2014/09/17
ひとみ
2
前作より社会派な面が深みを増しているが、愉快な面も損なわれていなくて楽しい。お手伝いさんのアルバと煙突掃除夫のベリイさんとのロマンスは、下手な恋愛小説に負けていない。2011/06/11
はなびや
1
以前子どもに読み聞かせをしていて久しぶりに自分だけで読んだ本。子どもの頃に出会っていたらきっと心に残るであろう本。ハチャメチャだけど、大切なことがわかっていりマディケン。人の見方の公平さ、大人の欺瞞を見抜く目。周りの大人の温かさと、貧乏や心の病のある人たちへの接し方も温かい。2018/11/25