出版社内容情報
冬,湖にやって来たディックとドロシアは,ボートをこぐ6人の子どもたち――ツバメ号,アマゾン号の乗組員――と友達になります.星の観測をするつもりだった冬休みは,イグルー,エスキモーが登場する,そりやスケートの毎日に様変わり! やがて湖全体が凍りはじめ,子ども
内容説明
冬休み、ディックとドロシアは、ボートをこぐ六人―ツバメ号とアマゾン号の乗組員と友だちになります。そりゃスケートの毎日!やがて湖がこおり、子どもたちはハウスボートを「フラム号」に仕立てます。小学5・6年以上。
著者等紹介
ランサム,アーサー[ランサム,アーサー][Ransome,Arther]
1884‐1967。イギリスの作家。リーズ大学中退後、『オスカー・ワイルド』など文芸評論を書く。1913年にロシアに赴き、昔話を集めて『ピーターおじいさんの昔話』を刊行。ロシア革命時には新聞特派員として活躍した。『ツバメ号とアマゾン号』(1930)にはじまるランサム・サーガ12巻で児童文学作家の地位を確立
神宮輝夫[ジングウテルオ]
青山学院大学名誉教授(児童文学)。1932年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。第12回国際グリム賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
52
図書館本。今回は冬休み。いつもと違う雰囲気の中、ウォーカー家とアマゾン海賊達冬なりのそうそう、冒険に出かけようとしていたが。新たな仲間D兄妹を迎えて、(この二人も案外能力を持っている)新たな冒険が始まろうとしている!★★★★☆2021/10/31
たつや
51
シリーズ第4作目はがらりと変わって冬が舞台。湖も凍る。スケートやら、犬ゾリやら、冬は冬で大冒険は続く。新しい友達も増えるが、ナンシイが、おたふく風邪になる。挿し絵で入る、ディックの手帳が個人的にはツボでした。手旗信号はわかるけど、火星は赤いとか光の速度とか、冒険には不要と思えることが描いてあり、お母さんの誕生日までかいてある。下巻ではどうなるかが、少し期待する。2017/04/11
ぶんこ
43
ツバメ号とアマゾン号のメンバーに、D姉弟が加わっての冬の冒険譚。両親が遺跡発掘に出かけたディックとドロシアはディクソン農場で冬休みを過ごしていた。夢見がちなドロシアは物語を作っては楽しんでいる内気な子。ディックの火星通信ごっこで6人と仲良くなって、イグルーやソリ、スケートをして楽しい毎日を過ごすが、湖が中々凍らず北極探検に行かれない。冬休みが終わってしまう。そんな時ナンシーがおたふく風邪に。接触していた仲間も登校できず冬休み延長となる。俄然北極探検が実現可能となって、下巻へ続きます。2017/04/25
ユメ
39
ディクソン農場に新たな子どもたちがやってくる。ツバメ号とアマゾン号の仲間に入れてもらいたくてたまらない一読者としては、ディックとドロシアはまるで自分を見ているようで、二人が探検隊のメンバーとして認められてほっとした。北極探検をしたいが湖が凍らず、このまま学校へ戻ることになるのかと子どもたちが失望していたタイミングで、ナンシイがおたふくかぜにかかる。自分の病気と北極探検を瞬時に結びつけられるのはナンシイぐらいだろう。もちろん、黙って寝ているナンシイではない。改めて、このアマゾン号の船長が好きだと思った。2017/08/26
くみ
16
「ヤマネコ号の冒険」から一転、今回は楽しい冬休み。新しい友達も増えました。そして今、「南極」にいるんだとする子供たちの想像力の広さ。それに自然に馴染んでる大人たちの柔軟性が魅力です。湖に氷が張るのを待ってたら、意外な理由で冬休みが伸びて、子供たちには好都合。「あ、だから長い冬休みなんだ!」と納得。本格的に冒険開始が楽しみです!2019/12/31