岩波少年文庫<br> ヤマネコ号の冒険〈下〉―ランサム・サーガ〈3〉

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岩波少年文庫
ヤマネコ号の冒険〈下〉―ランサム・サーガ〈3〉

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  • サイズ B6判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784001141757
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

内容説明

赤毛の少年、ビルもくわわり、ピーター・ダックのカニ島にたどりついた一行。ついに始まった宝さがし。ところが突然の暴風に地震、はては海賊までがおそってきて…。無事に宝は手に入るのか?海洋冒険物語。小学5・6年以上。

著者等紹介

ランサム,アーサー[ランサム,アーサー][Ransome,Arthur]
1884‐1967。イギリスの作家。リーズ大学中退後、『オスカー・ワイルド』など文芸評論を書く。1913年にロシアに赴き、昔話を集めて『ピーターおじいさんの昔話』を刊行。ロシア革命時には新聞特派員として活躍した。『ツバメ号とアマゾン号』(1930)にはじまるランサム・サーガ12巻で児童文学作家の地位を確立

神宮輝夫[ジングウテルオ]
青山学院大学名誉教授(児童文学)。1932年、群馬県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。イギリス児童文学の訳書多数。第12回国際グリム賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たつや

50
下巻も、宝探しに突入し、「宝島」のパクり?オマージュ?と思ったが、コロンブスの臭いも漂わせ、海賊、地震、竜巻、小猿やオウム等、あらゆるものを詰め込み、どうだ‼と言われた気分。「はい、面白いです」としか答えようがない冒険海洋劇でした。シリーズはまだ続く。長いなあ。2017/04/11

ぶんこ

38
宝探しの航海が続き、マムシ号を一度は振り切ったものの、また追いつかれてしまう。今までの冒険が子どもの遊びだとしたら、今回は地震、大嵐、銃弾を撃ち込まれたりと物騒でした。そんな不穏な物語の中で心緩んだのが、フリント船長をはじめヤマネコ号の大人も子どもも、各人を尊重している事でした。マムシ号のボーイだったビルがカニ島を見つけた時も、最初の発見者への命名権を取り上げる事もありませんでした。主人公たちの礼儀正しさ、正義感が読んでいて爽やかでした。フリント船長にとっては数多い宝探しの旅での、初めての成功。よかった。2017/04/29

ユメ

32
ヤマネコ号は宝の眠るカニ島へ。ロビンソン・クルーソーにずっと強い憧れを抱いていたティティが無人島に上陸できたのが、自分のことのように嬉しかった。夢見がちな年少の子どもたちと、実際的な船乗りである年長の子どもたちがうまく共存しているのが、物語をより重層的にしているように思う。航海を通して、ジョンとナンシイの船長としての責任感がぐんぐん成長していくのが頼もしい。大西洋航海、宝島、海賊、銃声、たつまき、胸躍る要素がぎゅっと詰まった海洋冒険小説。ランサムがこの本を表現した「純粋なロマンス」という言葉に痺れる。2017/06/19

ワッピー

11
マムシ号をうまくまいたヤマネコ号はカニ島に到着。しかし、経年変化と記憶のあいまいさによりどのヤシの木の下に宝が埋まっているのか、なかなか突き止められない。そんな中、地震が島の地形を一変させ、埋もれていた宝が地上に現れた。おりしもマムシ号が島に到着、留守居のダックとマムシ号の元ボーイ、ビリーを制圧し、島に上陸、追跡が再開されます・・今回の話は、ずいぶん荒唐無稽な「本物の冒険」ですが神宮さんの解説を見ると、「おや、そういうことなのか」とちょっとびっくり。 2013/08/17

くみ

10
カニ島に到着。宝探しが開始。しかし嵐、地震、ブラックジェイクの襲来と息つぐ暇もない展開です。初読の時より遥かにドキドキしながらページを繰りました。特にナンシイとジョンが夜の海にボートを出すシーンは静けさの中に緊張感があります。そして最後の竜巻は圧巻でした。前三作と冒険度合いが増してるなあと思いましたが、共読さんの感想と巻末の解説を読んでこの話の前提が「ティティが想像してるミスターダックとの創作冒険物語と」と知りました。子供たちの個性もよく出てきたし、また何度も読みたいです。2023/03/26

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