岩波少年文庫<br> ふしぎなオルガン (新版)

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岩波少年文庫
ふしぎなオルガン (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 264p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141641
  • NDC分類 K943
  • Cコード C8397

出版社内容情報

神のみこころにかなった花よめ花むこが教会に入っていくと、ひとりでに鳴りだすオルガンの話など、印象深い創作童話20編。

内容説明

ドイツの外科医が戦地から故郷の子どもたちに書き送った美しい童話。神さまのみこころにかなった花よめ花むこが教会に入っていくと、ひとりでに鳴りだすオルガンの話など、20編。どの物語も忘れがたい印象を残します。小学3・4年以上。

著者等紹介

レアンダー,リヒャルト[レアンダー,リヒャルト][Leander,Richard]
1830‐1889。本名、リヒャルト・フォン・フォルクマン。ドイツの外科医・詩人。独仏戦争(1870‐71)に、軍医として従軍した

国松孝二[クニマツコウジ]
1906‐2006。ドイツ文学者、翻訳家。千葉県生まれ。東京帝国大学独文科卒。九州帝国大学、東京大学、立教大学、専修大学の教授を歴任。ニーチェ、ゲーテ、シュトルムらの数多くの作品のほか、子どもの本の翻訳も手がけた。独和辞典の編集でも知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はる

62
ドイツの外科医が戦場から故郷の子供たちに送った童話集。楽しくて美しい童話集なのですが、思いの外、深いテーマが描かれているように感じました。シニカルなのにロマンティック。説教臭さは全くない。それでも余韻を残すストーリー。「魔法の指輪」や「天国と地獄」、「若返りの臼」などは大人が読んでも思わず唸ってしまう。表題作の「ふしぎなオルガン」も印象的です。2023/05/24

たつや

47
はじめて読むのに懐かしい!そんな童話集でした。約20編もあるけど、有名?な作品はあるのだろうか?個人的には「天国と地獄」がシニカルで好きです。挿し絵も、昔の情緒があり、好きです。最近、心が癒しを求めているんだろうか?この岩波少年文庫を片っ端から読みはじめてからは、心が満たされ充実してます。2017/06/01

けろりん

34
「ふしぎなオルガン」に始まり「古いトランク」に終わる20の掌編を収めた本書は、1952年国松孝二氏により美しい日本語に翻訳され岩波少年文庫の一冊として、戦後間も無い日本の子どもたちの元に届けられました。ひとりでに鳴るオルガン、人間の言葉を話す動物達、トランクの秘密…。魔法も、神の御業も、平易で温かい言葉で綴られる物語は、ドイツの近代医療の基となった医師の一人であるリヒャルト・レアンダーが、普仏戦争に従軍中、故国の子どもたちに向けて書いた物でした。信仰と、人の命と精神の尊さが、寓意の中で穏やかに語られます。2018/09/24

seraphim

21
ドイツの従軍医だった作者が、独仏戦争のときに、フランスで故郷の子どもたちのために書いた童話。キリスト教が下地にある国の人ならではのお話だと思う。表題作は素話でも語られる演目。少し大きな子ども向けで、私にはちょっと難しいと思った。2015/05/12

さゆ

21
1月の末にある語りの会用に。「ふしぎなオルガン」は、何人かが語るのを聴いたことがある素敵なおはなしで語ってみたいけれど、今回はこの本から「古いトランク」を語ろうと思う。ああ、こんなトランク、私も欲しいなあ・・・2011/01/03

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