岩波少年文庫
消えた王子〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141634
  • NDC分類 K933
  • Cコード C8397

出版社内容情報

祖国サマヴィアを救うため、12歳のマルコは最愛の父から、秘密組織の命がけの任務をたくされる。バーネットの知られざる名作。

内容説明

マルコはラットとともに、秘密組織の重要任務を父からたくされる。「ランプがともった」という決起の合図をつたえるため、ふたりはヨーロッパ各地をめぐる命がけの旅に出る。はたして、伝説のイヴォール王子はあらわれるのか?小学5・6年以上。

著者等紹介

バーネット,フランシス・ホジソン[バーネット,フランシスホジソン][Burnett,Frances Hodgson]
1849‐1924。イギリスのマンチェスターに生まれる。幼いころに父親を亡くし、16歳のとき、一家はおじをたよってアメリカへ移住。貧しい家計を助けるために投稿した物語が雑誌に掲載されたのをきっかけに、つぎつぎと作品を発表した。大人向けの長編『ローリーの娘』によって、アメリカとイギリス両国で高く評価されるようになる。代表作『少公子』『小公女』『秘密の花園』は、児童文学の古典として、長く読みつがれている

中村妙子[ナカムラタエコ]
1923年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。翻訳家。児童文学、A.クリスティーなどの小説、キリスト教関連書など約250冊の訳書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ワッピー

27
男女のスパイによって穴倉に閉じ込められたものの、沈黙を貫いたマルコを救ったのは、松葉杖を使って必死に捜し歩いたラットだった。ロリスタンはふたりを鍛え、欧州各国の都市に伝言を伝える使者として送り出す。苦心惨憺しながら外国の要人に会い、ついにはサマヴィアに到達、使命を果たしてロンドンに戻ったとき、ロリスタンの姿はなかった…最後のどんでん返しは「小公子」でもあったパターンですが、やはり気をもみます。恐ろしいほど純粋でまっすぐなキャラと、それに篭絡(失礼!)される陰のあるサブキャラを描くのがバーネットの作風かな?2020/04/05

ごへいもち

18
小公子、小公女と比べるとかなり…。まぁ読んだ年齢が違いすぎるけど2013/05/29

杏子

15
下巻は、二人の少年のヨーロッパの旅路。上巻に比べたらスピーディーな展開なのかもしれないが、「消えた王子」の消息をひっぱることと言ったら。もう旅の半ばで、ラットにもマルコ本人にもわかっていただろうに。最後まで気づかないふりというか、あえて口にしない‥‥みたいなのが上品さを現しているというのか? その過程を楽しめるのならいいのだが。もう少し詳細について明かしてほしい気はしたが、そこは古きよき時代の物語ということでこれはこれでしとしたい。いまどきの小学生がどこらへんまで楽しめるかは?だが。2014/08/13

riviere(りびえーる)

11
スラスラ読みやすい本です。どちらかというと女性読者向きかも。あとがきによれば同じ作者の『小公子』は当時の少年に歓迎されず少女やお母さん読者に人気だったとか。この本も同じかもしれない。ステキな理想のパパと息子だけど、個人的にはリアル感がなくて物足りなかった。一番人間的に感じたのは足の不自由な少年ラットとそのお父さんでした。そのお父さんの登場が少なくて残念。もうひと暴れしてほしかったなぁ♪結末は予想通りだったし、下巻で主人公の魅力が失速した印象!他の方の感想にもあるけど、『王への手紙』や『漂泊の王の伝説』のほ2010/11/06

帽子を編みます

10
無事に危機を出した主人公、諜報機関のエージェントみたいな旅をします。多少、都合がいい展開が続きますが、幼い頃ならあぁ良かった、マルコ、ラットがんばれと応援していることでしょう。最後は、大団円。なんか、頭の中だけで考えたお話という感じでぴったりきませんでした。バーネットはほかの作品が良すぎるから期待が大きくなってしまいました。2020/04/13

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