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岩波少年文庫
北のはてのイービク

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  • サイズ B6判/ページ数 147p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784001141528
  • NDC分類 K949
  • Cコード C8397

内容説明

極北のグリーンランドに暮らす少年イービクの物語。ある日、狩の名人の父親がセイウチと戦って命を落としてしまう。老いた祖父と母親と幼い弟妹を飢えから救うために、危険な旅に出たイービクは、白クマと命がけで戦う。小学4・5年以上。

著者等紹介

フロイゲン,ピーパルク[フロイゲン,ピーパルク][Freuchen,Pipaluk]
1918‐99

野村〓[ノムラヒロシ]
1925年生まれ。東京外国語大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく 

12
12月予定の4・6年生のブックトーク授業【テーマ 冬休みに読んでみよう】用に選書。 『司書と先生がつくる学校図書館』より4年生向け。2019/11/04

HISA

8
☆☆☆☆イヌイットの一家の物語。飢えに苦しみながらも、兄として下の兄弟を思いやり家族のために一人旅立つイービク。やさしく、叡智に満ちたおじいちゃんの言葉が毎回沁みた。「つらいときには笑い、そして苦しかったころをふりかえってみられる日がくることを楽しみに待つべきだ」その通りです。誇り高く生きているからこそ、他者への尊厳をしっかりと持っている。2024/03/03

杏子

8
驚くべき厳しいエスキモーの生活だった。父親をなくし、食べ物もなくなり、寒さと餓えのなかで生きることを余儀なくされたイービクたち家族。飢えをしのぐために飼い犬を殺して食べ、ランプに入れる脂肪がなくなれば生の肉をかじり、それもなくなれば古い皮を柔らかくしてから食べたり、とすさまじい生活だが、そこには生きる、というむき出しの姿が描かれている。それだけに、最後にイービクに訪れた幸運は最高潮に素晴らしく、この上ない扱いを受ける。エスキモーたちの貴重な体験に基づいた物語だった。2012/11/26

twinsun

6
飾り気のない中にも礼をわきまえ助け合い生きていく辺境の人びとの滅びつつある文明の記録。何と生き生きとした描写。殺したクマの血を啜り温かく甘い生の脂肪に齧り付く子供たちの笑顔が目に浮かぶような美しい描写の数々。いきなり父親が狩りに斃れ幼い子らともはや狩りには適さない成人が取り残されその時初めて狩りに出た主人公が片道切符のような狩猟と親族を訪ねる旅でクマをしとめる場面は圧巻だった。常に命がけであることが生きる証である日々の物語。2025/04/13

yesod

6
父親が目の前で亡くなり、悲しみよりも家族を守る責任感を負うイービク。腐ったアザラシの死体ですら口に入れる幼い兄弟たちや、飼い犬をも食べてつなぐ生活。獲物=食物であり、燃料であり、衣類であることなどエスキモー生活の厳しさを児童書ながら思い知りました。現在は温暖化や文明化が急速に進んだためにイービクたちのようなエスキモーはもういないんですね。消え失せた文化の跡、エスキモーの心情を伝えている点にこの本の意義があるとあとがきにあり、複雑な思いがしました。2013/05/02

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